「新たなる幕開け、マッドマックスは神話となる!」マッドマックス フュリオサ rody.van.大工さんの映画レビュー(感想・評価)
新たなる幕開け、マッドマックスは神話となる!
文句なしの傑作と呼べよう。
昨日で4回目の鑑賞。前作の「FR」も何度観たか分からない程の大傑作な訳ですが、「フュリオサ」も観る度に新たな発見のあるMDMXファンにはたまらない映画になってます。
まずファーストシーンから「これは新たな神話ですよ」と我々を誘ってるかのような幕開け。
そして壮大なフュリオサの復讐譚が5章に章立てされて物語を紡いでいく。
明らかに前4作とは趣きの違う作劇である。
このチャプター化されたことにより、観客はフュリオサに感情移入していき、ストーリーに没入しやすくなっていたと思う。もちろんストーリーと言っても、複雑さは排除されあくまでもアポカリプトムービーとしてのバイオレンスやアクション主体の大活劇なのは言うまでもないが。
とにかく今回も練りに練られたカーアクションシークエンスが出色の出来!オクトボス軍団とウォーリグ、ウォーボーイズとの15分にも及ぶ死闘。
前作で出来なかった、空中からの攻撃や、新兵器のボミーノッカー⁈(この装備が凄い!)
バレットファームでの死闘も凄かったし、ディメンタスを捕えるフュリオサの追撃シーンも見事でした。
シャーリーズセロンからバトンタッチしたアニャテイラージョイは豹のようなしなやかさで、フュリオサを言葉少なに演じていたし、ディメンタス役のクリヘムも統率力に欠けるヴィランを嬉々として演じてた。ラッキーヒュームに代わったイモータンもヒューキースバーンをリスペクトしてるのがわかる名演でした。
私がMDMXに求める全ての要素がこの映画には凝縮されて入っている。御年79歳のミラー監督には長生きしてもらって、次作「ウェイストランド」を完成させてほしい。溢れ出るイマジネーションが枯渇する事はないと思うが、一年でも早くマックスの前日譚を観てみたい。