「フュリオサ伝記物になり、前作ほどの熱狂は感じられず」マッドマックス フュリオサ ホラー好きさんの映画レビュー(感想・評価)
フュリオサ伝記物になり、前作ほどの熱狂は感じられず
#マッドマックス怒りのデスロード 主演のひとりフュリオサの過去を描いた今作。
前作はひたすらイモータンジョーから逃げる逃走劇。追われる主人公達の焦燥や逆転劇に手に汗を握ったが、今作は過去を語る伝記物で前作のような熱狂はない。
なぜ、あの強靭で心優しい女戦士が誕生したのか。デスロードのときよりフュリオサの構想はあったそうで、
アニャが成長して、シャーリーズセロン演じるフュリオサになったと納得できる。
最初は華奢なアニャに、あのフュリオサができるのかと不安だったが、あのすさまじい目力。不屈の闘志、彼女を抜てきした監督の慧眼。
一方、敵役であるディメンタスは多くの矛盾を抱える。失った息子を愛しながら、他者を残酷に引き裂き、フュリオサのことは檻に入れて守る。ディメンタス自身も妻子を奪われ、葛藤の中で闇に転落していったのか。
ディメンタスの前に、あの狂ったイモータンジョーが冷静な施政者に見えたことが印象的だった。
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