劇場公開日 2024年5月31日

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「アニヤ・テイラー=ジョイはシャーリーズ・セロンを超えた!」マッドマックス フュリオサ 椎名モモコさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0アニヤ・テイラー=ジョイはシャーリーズ・セロンを超えた!

2024年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

まさに「怒りのデスロード」に直結する前日譚というよりは前編です
シリーズの生みの親がずっと作ってるんですから当然ですが
高い精度で丁寧に「怒りのデスロード」に繋がるように作られています

「ゴーストバスターズ」以来かなりコメディが気に入ってる
クリス・ヘムズワースが今回も少しおちょけながら敵役を演じています

小柄なので子役からナチュラルにアニヤ・テイラー=ジョイに移行していて
突然大人になったという違和感無しで物語の時間が流れていきます
デビュー以来ロケットスタートでハリウッドの頂点に登り詰めた
その実力は凄まじく本作でも本人の原形をとどめない別人になりきっており
目標を一点に見つめ痛みなど感じない感情など無い凄みがひしひしと伝わります
シャーリーズ・セロンはああいつもの悪女じゃないのね程度で
毎度おなじみの無敵の姉さんでしかなかったから
今回のアニヤ・テイラー=ジョイ版こそ真打フュリオサですね

ストーリーもマックスと同じ過去を持つがマックスが避けた人生を
成行きのまま歩むとディメンタスになりこのような結末を迎えただろう
というメッセージが含まれています
そして今回も原点に帰る復讐劇となり何通りかの復讐例が提示されますが
アッと驚く復讐を選択します
キルビルで復讐こそ最大の美味だったかな?
確かそんなことが語られていましたがまさにそんな感じです

アニヤ・テイラー=ジョイは洋画を観ない人でもディオールのTVCMや
ゴジラのアカデミー賞受賞時のプレゼンターだったり
近々イッテQのパパラッチ出川にも登場しますから
日本でも結構お馴染みですのでその変身ぶりがよくわかると思います

前作はド派手なアクションに終始していましたが
今回は長い年月を追うストーリーとなっており
2時間半とは思えない濃縮された旅路を味わう事が出来ます
さあ皆で未来の異世界へと旅立ちましょう

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椎名モモコ