「『怒りのデスロード』とは違うが、神作!」マッドマックス フュリオサ ミヨウオさんの映画レビュー(感想・評価)
『怒りのデスロード』とは違うが、神作!
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正直に言うと、初めて今作を観たとき、私はある意味過小評価していた。アクションシーンだけを見れば、今回は前作に比べてアクションシーンの密度が低いからだ。しかし、3回観てみて、本作は前作に比べて内容の密度が格段に上がっているとしみじみと感じた。この映画のテーマの一つ「戦争」だけを例としてあげても、作中には古今東西の古典的な戦役、戦術が凝縮されているとよくわかった。その中には、トロイの木馬、以下孫子兵法三十六計より:空城計(自分の陣地に敵を招き入れることで敵の警戒心を誘い、攻城戦や包囲戦を避ける)、調虎離山(敵を本拠地から誘い出し、味方に有利な地形で戦う)、声東撃西(陽動によって敵の動きを翻弄し、防備を崩してから攻める)、暗渡陳倉(偽装工作によって攻撃を隠蔽し、敵を奇襲する)……私が気づいただけのでもこんなに数え切れないほど(まあ数え切れなくはないか)あった。
しかも、本作のテーマは「戦争」以外でもいっぱいあった…(また別の機会で)
『怒りのデスロード』は「絶望」&「希望」の最高傑作と同様、『フュリオサ』も恐ろしいほどの神作だ!
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