「爺さんが撮った映画ではない!」マッドマックス フュリオサ すかちんさんの映画レビュー(感想・評価)
爺さんが撮った映画ではない!
マッドマックスは1作目から劇場本公開世代。サンダードームはなかったことに派。マッドマックスに魅せられて一時は中古のフォードファルコンを所有したいと本気で考えていたガチファンです。余談ですが当時、カー雑誌で見ましたが中古のフォード・ファルコンをインターセプターにカスタムするショップが大阪にあり金額は400万〜600万(車両込み)でスーパーチャージャーもダミーと本起動版が選べたと記憶しています。前置き長過ぎました。すみません。好きなもんで。
いや、最初のスピード感からすごい!フュリオサママの動きにやられました。バイクのクラッシュや人の投げ出され方まで本当に美しい。この奇想天外のストーリーに違和感がないのは世の中にこの世界観を放った本家のなせる技。かつての名監督が久々に撮った作品はこれまでもいくつもありましたがほとんどが残念な作品ばかり。本作は違います。もうすぐ80の爺さんが撮った映画とは思えない。最新の技術を熟知した若い監督が撮ってもこの爺さんの映画のエネルギーの足元にも及ばない。無理矢理難点を上げるとすればクリス・ヘムズワースが今までの役や普段の感じの良さから、愛嬌がありすぎて憎めないことですね。もっとイヤなやつなら最期はもっとカタルシスが高いと思いました。次作、デスロード版マックスの前日譚の構想があるらしいですね。爺さん、もう一本行きましょう!
追記.1
本作で初めて池袋のグランドシネマサンシャインのIMAXを利用しました。IMAXは何度も経験していますが最初は大きいなぁ!と感じますが観ていると大きさにも画質にも目がなれてしまい、いまいち価値を感じませんでしたがここは別格です。3Dでもないのに最初のIMAXのプロモーション映像で画面に吸い込まれそうな感覚に。テーマパークのアトラクションのよう。もう、他の劇場のIMAXにはお金払いたくないですね。
追記.2
2回目を池袋のグランドシネマサンシャインのULTRA 4DXで鑑賞してきました。3面スクリーンの両脇のものはスクリーンというより投影可能なカベという感じで少しグレーっぽいのかな。そのせいで輝度が足りなくて中央メインスクリーンとの差が目立ちました。それよりも。鑑賞していて感じたのは3面スクリーンに囲まれた没入感より両脇のスクリーンがあるせいで気が散ってしまいセンタースクリーンへの集中がそがれることでした。2回目鑑賞で、単純な展開の映画でよかったです。アクションが中心の映画なので尺の半分以上は3面使用だったと思います。揺れ具合はすさまじく、水しぶきもタイミングよくプログラムは相変わらず良くできていました。感想のまとめとしては、今後は通常の4DXでいいのかなという感想です。気になっている方の参考になれば。

