「敵役の小物感は否めないがカーアクションは流石!」マッドマックス フュリオサ やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
敵役の小物感は否めないがカーアクションは流石!
前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で、活躍した女戦士フュリオサを主役に据えたスピンオフ作品です。
前作のカリスマ的極悪教祖?であるイモータン・ジョーと何故かその配下に収まっているフュリオサの複雑な因縁みたいなのが詳細に語られるかと思ってました。
しかし、そうではなく新たに母親の仇として分かり易く設定された中ボス的な役割の暴走族(珍走団とも)ヘッド=ディメンタスが登場、基本胸糞悪い悪逆の限りを尽くしフュリオサを拉致し精神的に支配したりもします。
ディメンタスはイモータン・ジョー帝国の隙をついて一部を乗っ取るくらいの狡猾さと行動力を持ち、珍走団のヘッドで寝首をかかれない程度のカリスマはある様ですが、言動が何か行き当たりばったり、気分屋さんで軽く、ジョーみたいな「狂った信念の発露」がないという中途半端さです。彼の愛機もチャリオットもどきの横3連バイク?で、いまいちセンスが無いし(笑)・・・初登場の敵役だからしかたないですが正直小物感が否めませんでした。
フュリオサとディメンタスとの仇討ち対決、彼女の故郷に対する思い、イモータン帝国と珍走団との抗争・・・が、お馴染みのド派手なカー、およびバイクアクションに乗っかってストーリーは進行します。
前作同様、このアクションは唯一無二の激しさ、かつ本当に美しかったですね。そして今回は武装に飛行デバイスなどを加えたことにより視点の上下移動も加わり・・・大変面白い構図になっておりました。
これらを映画館の大画面で鑑賞できて大感激です!
主人公達のアクションといえば、フュリオサと彼女のママのスナイパー特性が十分に発揮されて非常に爽快でございました。これは間違いなく今作の見所のひとつといえるでしょう。
この素晴らしいアクション見れば、まあストーリーや人物描写や掘り下げはザックリで良いかな(笑)という考えも浮かび、複雑ではありますが良作と考えて良いのではないでしょうか。
追記:フィリオサ→フュリオサでした。恥ずかしいのでそっと訂正しときます。
コメントありがとうございます。
レーティングに差が有ったんですね、ちょっと納得です。
もどきはバイクで飽きるまで引きずられて絶命したんでしょうが・・両義足で再登場して来たら大笑いですがね。