「色々想いいれがあるとね、どうしても辛口になるかな・・・」マッドマックス フュリオサ sallyさんの映画レビュー(感想・評価)
色々想いいれがあるとね、どうしても辛口になるかな・・・
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」公開からほぼ9年、待ちに待った「マッドマックス」の最新作の公開に大変にわくわくして見に来ました。「デス・ロード」で、女隊長をやっていたフュリオサのお話で、「マッドマックス」で言えば、スピンオフ作品。
当初、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は、メル・ギブソンで撮影をする予定だったけど、イラン戦争で中止になり、再開に時間が掛かり2015年に新しいキャストで制作されたんですが、その前にも、「マッドマックス」の女版が出来るとか、マックスを女性に置き換えて作り直されるとか、噂が有りましたが、この噂、今回の作品だったんですね。監督のジョージ・ミラーは、「デス・ロード」以降のお話も2本書き終えているとインタビューで話していたので、今後もお話が進むと見られます。
で、前置きはここまでとして、肝心な本作品ですが、前回の「デス・ロード」が、2~3日間のお話だったのに対して、本作品は、フュリオサの小さい頃から成人に成長する前のお話になり、15年位の月日をお話として作り上げています。
前回の「デス・ロード」のお話が大変にシンプルだったのに対して、本作品は、かなりお話を作り込んでいます。
あまり両作品を比べても仕方がないですが、「デス・ロード」の場合、最初から最後まで走りぱなしのお話で、静かなシーンがちょっとだったのに対して、本作品は、走るシーンが、ある意味、中途半端に終わってしまうかな・・・・
だから、「デス・ロード」の場合、IMAXや爆音で何回みても面白かったけど、本作品は、単なる普通な映画としてこじんまりしているのかなと言うのが私の印象です。
フュリオサの初めから終わりまでのお話を描くのではなく、ある程度成長したシーンから始まり、昔のシーンは、思い出の様に描き、イモータン・ジョーと、ディメンタスの戦争と言うか戦いをたっぷり見せて貰った方が、マッドマックスシリーズらしくよかったのかなと思いました。
ちょっと無駄なシーンなどが多く2時間20分あるんですが、少し長くも感じるかな・・・・
アニャ・テイラー=ジョイは、適任だったのかな・・・・シャーリーズ・セロンの方が、ある意味、インパクトがデカかったので、俺的には、スケール感が小さくなった印象があるかな・・・
フュリオサの前に隊長をやっていたキャラクターが出て来るんだけ、それも、マックスに代わるキャラクターって感じで、もう少し違う印象のキャラクターにしても良かったのにな・・・・ジョニー大倉にしか見えなかった・・・・
人食い男爵も武器将軍も、イモータン・ジョーの息子達も、せっかくのキャラクターなのに、今回は、使いきれていないかな
ま、少し長いですが、普通に面白い作品だったとは思いますが・・・・
しかし、ワーナーも、マッドマックスに出て来る車などをトミカとかとコラボして販売すれば、皆買うような気がするんだけどね。
とにかく、出来るだけ早く、次回作品が見たいかな・・・・