「Messiah」マッドマックス フュリオサ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Messiah
今年最初に見た映画が怒りのデスロードで、なんだこれめっちゃ面白いやんとなってから前日譚に当たる今作を楽しみに待っていました。
ファーストデー効果もあって座席も8割くらい埋まっていた気がします。特典はステッカーでした。
面白いものは観れましたし、テンションの上がる場面は多かったんですが、いかんせん期待し過ぎたのか、上映時間の長さなのか、やや乗れない部分もあって惜しいな〜と思いながら観ていました。
個人的には章分けする映画に当たりはない(ただしその法則を超えてくる作品はごく稀にある)と思っているので、今作も章分けが出てきた瞬間にヤベってなってしまいした。
今作も砂漠をよく駆け回ってくれるんですが、中盤の陸対空での荒唐無稽な競り合いは最高に熱く、ギミックが溢れんばかりの大活躍で、ばんばん人が死ぬわ、ばんばん轢かれていくわとヒャッハーな絵面がこれでもかと展開されていて、これが観たかったんだよーというニーズにバッチリ応えてくれるものでテンション爆上げでした。
ただ砂漠でのチェイスもわりかし単調なところが多く、前作の全てハイレベルハイテンションなものと比較するとどうしても見劣りしてしまいます。
ただフュリオサが脱出する際に切り落とした腕のシーンは最高に上がりました。上がっていいのかは分からないけれども。
その後の義手が未来へと繋がるんだなとこれまたテンション上がりました。
アニャのフュリオサはハマっていて、吸い込まれるような瞳から繰り出される一挙手一投足に気品と闘争心が感じられてとてもよかったです。
ここ数年の新米映画ファンなので、アニャがどんどん大舞台へ駆け上がっていく様子をリアルタイムで観れているのは幸せ者だなぁと思う節があります。
クリヘムのヴィランはやはりソーがいるからこそどうしても違和感が生まれてしまい、幼きフュリオサを抱えるシーンなんかもうパパやん!とツッコミを入れてしまいそうになったので、めちゃくちゃ頑張ってくれていたんですが、人の良さが今作では少し仇になってしまったのかなと思いました。
敵味方含めデザインも挙動も優等生すぎたのはちょっと残念でした。もう少し弾けていてもよかったのに。
今作の素晴らしいところは怒りのデスロードが再び観たくなったという点に尽きると思います。
果たして作られるべき作品だったのか、というところはありますが、大スクリーンでテンションを上げさせてもらったのでアタイは幸せもんですというところで決着をつけましたチャンチャン。
鑑賞日 6/1
鑑賞時間 9:50〜12:35
座席 Q-43