「今年、映画館で観るべき一本」マッドマックス フュリオサ まあささんの映画レビュー(感想・評価)
今年、映画館で観るべき一本
金曜日夜のレイトショーでIMAX鑑賞。観客は男性が8割、年代も少し高めの印象。
秋公開のジョーカー続編とともに今年映画館鑑賞として外せない続編ものの一本
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じた最強の戦士フュリオサの前日譚で、フュリオサをアニャ・テイラー=ジョイが演じている。
シャーリーズ・セロンの印象が強かったので、アニャは最強戦士としては少し華奢な感じがしたが、顔の半分を覆うようなアニャのアーモンドアイ(アーモンドというより宮崎産マンゴーという感じだが)が発する目力が半端なく、セリフがほとんどない中、「目は口程に物を言う」演技は一見の価値がある。顔の中の目のバランスがアニメレベルであり、実際にあの目で見つめられたら、メデューサのように石になってしまうんじゃないだろうか。
ただ、個人的には初代マッドマックスのような現実感がある程度入ったディストピア感の方が好み(サンダードームは苦手)なので、本作は少し異世界寄りのダークファンタジーという感じがして、それはそれで良いのだけれど、ほんのちょっと物足りない感じがし、少し時間も長く感じてしまった。
多くの人が感じたであろうデスロードまた観たい!と感じさせる余韻が残るのはGood ! 結局、単純にマッドマックス大好き!ってことなんですよ。
79歳にしてこんな作品を作ってしまうジョージ・ミラー監督って本当にすごい。体は確実に日々老いているはずなのに、頭や精神は若いころと同じで作品作りにも一切妥協せずにやってるんだろうなぁ。次回作も楽しみにしているので、監督の好きなものだけを作っていってください。