「期待しすぎた」マッドマックス フュリオサ 文字読みさんの映画レビュー(感想・評価)
期待しすぎた
2024年。ジョージ・ミラー監督。前作によってオーストラリアを代表するシリーズ作品になった感のあるマッドマックス。車やバイクというオートモービルの世界と荒廃した世界における戦いを描く。しかし、世界観の構築が後回しになっている感は否めない。CGを多用した映像も美しかったり不気味だったりするわけではない。エンドロールで細切れに映し出される前作の描写(「北斗の拳」にも似た不気味な世紀末世界)でそれが明らかになってしまう。ニヒリストのディメントス将軍のキャラはいいけれども、前作ではあれほど魅力的に描かれていたフュリオサが浮いている。前作につながることを意識しすぎたのかもしれないけれど。また何年か後に、新しい世界観で、描かれたものがみたい。ガソリンエンジン、砂漠、戦争、復讐、のテーマで。
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