「START THE EMGINE💣💥」マッドマックス フュリオサ サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
START THE EMGINE💣💥
面白い!めちゃくちゃ面白い!だけど、物足りない!笑 怒りのデスロードがどれほどすごい作品だったのか、思い返さずにはいられない。MAXの居ないMADMAXは、やはり何かが欠けている。野暮で無謀な全身全霊、命懸けの脳筋アクションを見せてくれる超絶男臭いトム・ハーディに、我々観客は心奪われていたんだな...。
あと、前日譚だから致し方無いけど、ストーリー>>>アクションになっていたのがMADMAXらしくなくて、正直物足りないと感じてしまった。いや、ストーリーが面白くないとかそういう訳じゃなくて、むしろ話だってめちゃくちゃよく出来てるなと思うんだけど(フュリオサがディメンタス新井田くん因縁を除く)、やっぱりこのシリーズの良さってアクションにあると思うし、こんだけ大金叩くなら、もっともっと狂ったものを見せて欲しかったと感じちゃう。
文句ばかりで申し訳ないんだけど、あと少しだけ。前作怒りのデスロードは120分ちょうどだったのに対し、本作フュリオサは148分と28分の増量が施されており、この延長でファンが期待するのはやはり、ぶっ飛んだバトル、カーチェイス、建物・車体の破壊...等々。だけどまぁ、前作と比較するとそのようなシーンはかなり減っているし、重きを置いている点が違うからこんな話お門違いなんだけど、R15からPG12の変更、すなわちグロ・ゴア描写の減少は作品評価にとってかなり痛手かなと。フュリオサについて語れど、前作同様に過激なシーンが必要だったと個人的に思う。
とまぁ、色々つらつらと書いてきたけど、評価は4.2。MAXじゃないにしろ、相当楽しめたことに違いはありません。シャーリーズ・セロンから引き継いだアニャによるフュリオサは、もう言葉にできないほど良かった。言葉数は少なくとも、ディメンタスが瞬時に察したように、瞳の奥底から復讐心が燃えたぎっている。1度見たら忘れない、強烈なインパクト。
それで言えば、クリヘムだって負けてない。ソーのイメージが強すぎるから悪役...?大丈夫?って思ってたけど、何なら悪役の方が向いてんじゃねレベルで、ハッキリ言ってソーよりハマり役だった。まあ、見た目は髭ふさふさになったソーなんだけど、笑
アクションだって、前作より数やぶっ飛び具合が減れど、他の映画と比べたらマジで狂っていて、アドレナリン最高潮。カーチェイスに関しては、前作よりも好きかもしれない。音楽無しの、静寂した空気で繰り広げられる、無法地帯のイカレレース。壊して、妨害して、全てを俺の手に!そんな強欲なクリヘムに魅了されっぱなしだったな〜。アクションについて言うなら、IMAXの音量をもっと上げて欲しかった。IMAX音響の王者「ジョン・ウィック コンセクエンス」は今回も座を譲らず...笑
とりあえず、怒りのデスロードを見直して、もう一度IMAX、もしくは4DXで再鑑賞と行きます。4DXが吹き替えってのが痛いけど...。生涯ベストに入る前作からの期待でこの点数になってしまったけど、2回、3回、4回と見ていくうちにこれまた大好きな映画になっていくんだろうな〜。MADMAXでしか得られない、煮えたぎるほどの灼熱アクション。やっぱり、この映画シリーズが好きだ!!!皆の衆、復讐のエンジンを鳴らせっ!!!