「決してつまらない映画ではないが、企画の性質上、前作の縮小再生産に陥...」マッドマックス フュリオサ sugsyuさんの映画レビュー(感想・評価)
決してつまらない映画ではないが、企画の性質上、前作の縮小再生産に陥...
決してつまらない映画ではないが、企画の性質上、前作の縮小再生産に陥ってしまうのは必然だったか。
なによりイモータン・ジョー麾下のキャラの濃い悪党どもの再登場に「また会えた!生きてる!動いてる!」って思うより「今ここでぶっ殺させろよ~」ってなるのが自然だろう。
でも殺せない、前作(未来)で死ぬ定めだから。
フュリオサの出身地争奪戦が忘れられたり(定番の「肌に地図を彫る」までやっておきながら!)、都合のいい彼氏が湧いて雑に死んだり、大戦争がほぼナレーションで終結したり、
ストーリーもそこそこ適当。
タンクと弾薬畑でのバトルは見ごたえあったが、ストーリー上の盛り上がり所とは微妙に外している。だが、一番良くない点はヒロインが(個人的には好きな俳優だがそれだけ余計に)女戦士としてはミスキャストなところ。骨格の作りからして別の生き物で男装して何年も潜伏するのに説得力がないのはまだしも、戦装束がまったく似合っていない。
戦士として復讐者として決戦に臨む最後のシーンで、一番美しくカッコよくならないと話にならない。
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