「“三部作至高“ファンのためのスピンオフ」ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い keebirdzさんの映画レビュー(感想・評価)
“三部作至高“ファンのためのスピンオフ
私は全LOTR映像作品のうち特に最初のFellowship…とTwo Towersが好きなので、本作はノスタルジーを感じて楽しめました。観たのは‘希少な’字幕版です。
何故かおしなべて評価が低いようですが神聖、いや真正指輪物語ファンの皆様には、
お姫様の顔つきが、わざとなのか少し今風でない事
王様の最後の異様な強靭さ×全改心ぶりが少し違和感
悪役がイケメン・アンチヒーロー風なのにずっと過剰に端役メンタル
“唯一”の指輪とその持ち主はどこいった?
辺りが、高貴なLOTR愛とその高い期待を持ってヒトの物語を観ているうちに段々と全体的に許せなくなっていったのでは、と憶測します。私は「こんなLOTR世界線もあるかもね」と見ていたので、お話しの舞台として取り込めました。
まあ本当の「人間の世」を迎える三部作以降の遥か昔の出来事との事なので、はぐれエルフの助勢とか“白の”サルマンの“正しき”助言とか赤ちゃんギムリを背負った髭もじゃら母親と地下道でばったり出くわすとか、なにか見たかった気もしますが、今回はいかにも人間臭いローハンの抗争が主題ということで良いのでしょう。
後から思い返すと、敵役の王子、なんか実は実に興味深い、我々一般愚民が親近感をさえ感じられる、冒険ファンタジー劇には難しい役どころだった気がしてきました。
家に帰って、しまってある豪華コレクター版のDVD and Blu-ray(両方持ってる)箱を久しぶり開けてどれか鑑賞したいと思います。本作の思いを繋ぐ、旅の仲間たちに会いに。