「On fire」死霊館のシスター 呪いの秘密 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
On fire
前作を予習してから鑑賞。ホラーよりもミステリー色強めな作品でしたが、今作は一転して驚かせまくる楽しい楽しいホラーに仕上がっていました。しっかりビビらせてもらって、しっかり笑わせてもらいました。
序盤の神父が呪いによって一気に燃え盛るシーンはエグいスタートを切ってくれて良いもの始まりそう〜って感じでした。
前作で悪魔退治に一役買ったシスター・アイリーンが今作でも悪魔退治に出向かされるというなんとも大変なことを押し付けられていますが、今作ではそこまで活躍するわけではありませんでした。基本的には悪魔たちが大暴れする様に出くわしていくうちの1人といった感じなので、前作での成長や葛藤などは今作ではあまり感じられませんでした。
今回はシスター・ヴァラクはじめ悪魔たちが大盤振る舞いの如く暴れ回ってくれるので見応えがありました。前作で顔バレしているのを逆手に取って、色んなシチュエーションで思う存分表情を曝け出してくれて面白かったです。
暗いところからズンっと現れるのはもちろん、謎の本棚に全身像を映してからバーっと驚かしてくれたり、ビデオドロームみたいにパンストみたいな状態で出てくれたり、思った以上に躍動感満載で暴れ回ってくれたりと従来の悪魔とは全然違うアクティブさを兼ね備えてくれていました。
校長の姿をした悪魔の口から思いっきりゴキブリがダーッと出た時にはゾゾっとしました。ヤツが苦手な人には失神ものなんじゃないかってくらい出てるので要注意です。
ゲームに出てきそうなタイプの悪魔もしっかりと猪突猛進しながら暴れてくれます。とにかく突進して突き破ったり、全速力で追いかけたと思ったら、ドア越しに角を伸ばして少女の体を貫く(ちなみに少女が生きてるのか死んでるのかは分からなかった)変化技も見せてくれてお腹いっぱいでした。
全体的に程々の出血量を兼ね備えているのもまた良かったです。人体が引き裂かれるというレベルまではいきませんが、程よく痛いなって感じの痛みは伝わってきました。
終盤のシスター2人で祈ったらミラクルが起きてワインが滝のように噴き出て着火して大爆発手前くらいヴァラクが燃え上がっていました。祈ったらうまいことなるんだなくらいの印象だったので、結構雑にまくって終わらせちゃったなって感じでした。
なんやかんや元の日常に戻ってモリースも無事健康体になってめでたしめでたしとホラーとしては優しい終わり方になっていました。
エンドロール後、ウォーレン夫妻の元に依頼が…といったところで終わるのでこのまま新たな次回作へと繋げて世界観を広げてくれそうで楽しみです。死霊館ユニバースにまだまだ期待していきます。
鑑賞日 10/15
鑑賞時間 11:40〜13:40
座席 H-15