「捕食者の頂点、俺は有頂天」MEG ザ・モンスターズ2 KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
捕食者の頂点、俺は有頂天
なんなんだよこれもうカオスすぎる!!!もうサメとかどうでもいいんだろ!!!
アドベンチャー要素と共に「サメ映画」を保っていた前作から、恐竜やらクラーケンやらもうなんでもアリなSF海洋モンスターパニック映画に大変身した今作。
完全にアトラクションムービーで、IMAX3Dにて一人ヒィヒィ言いながら楽しむことができた。
「全部ステイサムがなんとかする」という大前提の元、次はどんなピンチがやってきてどう切り抜けるのかと、常にハラハラワクワクしながら観られた。
トンデモ即席浸透圧理論大好き。副鼻腔に海水入れるところが今作最大の痛みポイントだった。
対モンスター戦やアドベンチャー的展開は大好きなんだけど、組織の裏切りと人間同士の戦いには少々萎えてしまう。
悪者を全てモンスターたちに殺させるマナ・ワン勢にもがっかり。向こうはしっかり殺しにきてるんだからきちんと命を奪うところまで向き合いなさいよ。
執拗なまでにジョナス達を追いかけるMEG勢と恐竜とクラーケン。
広い海の中、ピンポイントでこちらに来るのはもはや食欲以上に何か私怨があるとしか思えない。
深海の奥でのんびり暮らしていたのにわざわざ出向いてコロニーを掻き回したから?幼いハイチを拉致監禁したから?人間のくせに異常に強くてムカつくから?
オープニング、白亜紀の食物連鎖の回想から一気に現在にトリップするところが好き。時代越えすぎでしょ。
あといくらなんでも海岸のティラノを一口でガブリは無理あるでしょ。
そういえば海中最大の恐竜モササウルスとMEGではどちらが強いんだろうか。
体長は同じくらい、歯の数はメガロドン、顎の開き方はモササウルス、ヒレの大きさと実用性はモササウルス、体表の硬さはモササウルス…といったところでモササウルスの勝利と見た。
深海底のその先、時空を超えた未知の海洋世界にいつだって興奮する。
そりゃ恐竜だっているしクラーケンだっているでしょう。
臆病ランスのあっけない退場、地味にショックだったな。
退場といえば前作でメインを張ってたスーインがシレッと死亡していたことも悲しかった。なぜなんだ…リービンビン…。
4年の時を経てすごく成長したメイインには胸熱。ジョナスの「You know I love you」が「娘だと思っている」に訳されてたのも良かった。
この4年間でどんな愛情ドラマがあったのか気になるよ…雑にフェードアウトさせないでよ…ピピンまで続投してるんだからさぁ…。
エンディングテーマ「Chomp」をDJ役のペイジ・ケネディが歌っていることが最高だし、字幕の和訳もバチバチに韻踏んでノリノリだったのもマジで最高。
ニッコニコでエンドロール眺めてしまった。
ああ楽しかった。
いつも思うけど、深海と宇宙って場所はかけ離れているのに環境がすごく似ているよね。