「優しい世界」夜明けのすべて ぼっちさんの映画レビュー(感想・評価)
優しい世界
同名小説の映画化。
嫌な人が一人も出てこない。パニック障害とPMSと精神的な病気を抱えている人が二人もいる職場。会社の人たちは嫌な顔一つせず、症状が表に出ても大袈裟に問題にすることなく、そっと見守って対応してくれる。なんて優しい世界。こんな職場日本に存在するのか。
現実から離れ、心が温かい気持ちになった。
二人が恋愛関係に発展しないところも、またリアルでよい。友達でもなく同志といった感じの関係だった。
山添君の髪の毛を切ってあげるシーンが印象的。
最後に二人で考えたプラネタリウムの発表も素晴らしかった。
二人とも優秀な社員ではないか。
物語に没入できたのは、16ミリフィルムで撮影しているため、なんでもない街の風景でさえ、温かい世界に映っていた。
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