「渋川さんと光石さんという処方箋がほしい」夜明けのすべて 月子さんの映画レビュー(感想・評価)
渋川さんと光石さんという処方箋がほしい
自分の弱さや羞恥な部分を誰かに理解してもらえないのは普通であってそれが当たり前。ほんの少しでいいから“人に甘える”これがもの凄く難しいからだ。
私の周りにも〇〇失調症やPMSの知り合いがいてそんな自分も10種類以上の薬を飲むような毎日を過ごしている。
山添くんの「全然違いますよね?(病気のランク付け)」は日常あるあるで藤沢さんに同情しちゃったな。
後半は2人でお互いを助け合うという概念が生まれこれが病気と上手く付き合うための希望になった。
ただ、正直周りに理解してもらったり助けてもらえる環境は何処にもないのが社会で現実なのである。だから鑑賞していて辛くて仕方がなかった。
作中の光石さん演じる社長の温かい眼差しと話し方、渋川さんが演じる元上司としての聞き手としての振る舞い方。お二人の存在が物語の中でとても柔らかエッセンスに感じ取れて心の処方箋になっていたのが良かったですね。
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