劇場公開日 2024年2月9日

「人生の大切な映画の一本になった」夜明けのすべて 手まり寿司さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0人生の大切な映画の一本になった

2024年10月27日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

いろんなことがある今の世の中で、ホッとできるお守りみたいな映画。
特別なことは何も起こらない、ただの日常なんだけどそれがとても愛おしい。
原作も読み、原作のあのシーンやってほしかった!と思うこともあるが、逆に原作に無いプラネタリウムのシーンを追加したことが本当に大きな意味があって素晴らしい改変になっている。
特筆すべきは、主演のふたりが恋仲にならないところ。恋仲になりそうな雰囲気すら漂ってこないところが非常に良い。男女がいたら、そのように見えてきてもおかしくないだろうから、とても難しいと思うが、監督と俳優陣がとても丁寧に繊細に演じられたのだろうと思う。
人生に疲れてしまった人、毎日生きるのがしんどい人、明日が来なければいいのにと思う人、そんな人にも優しく寄り添ってくれる映画。全く押し付けがましくなくて、温かい気持ちになれるはず。

手まり寿司