「パニック障害の山添くんと、重度のPMSの藤沢さん どちらも普段は『...」夜明けのすべて 猫柴さんの映画レビュー(感想・評価)
パニック障害の山添くんと、重度のPMSの藤沢さん どちらも普段は『...
パニック障害の山添くんと、重度のPMSの藤沢さん
どちらも普段は『普通』なので
なかなか他人からは理解されづらい病気。
山添くんの病気に気づいた藤沢さんが
『お互い無理せず頑張ろう』と声をかけるけれど
山添くんは、お互い病気でもしんどさもそれに伴うものも
全然違う、と否定します。
『病気にもランクがあるってことだね』と藤沢さんは
帰ります。
このシーンにハッとしました。
他人の辛さに対してもっと辛い人はいる、と
謎のマウントをとる人っている、、、
辛さの当事者同士であっても自分の方が辛い、
と周りに寄り添えなくなってしまう。
映画はこの山添くんが少しずつ藤沢さんの辛さにも目を向け、『ひとりでイラついててください』と優しく距離をとりながら心に寄り添います。
会社の上司、元上司もそれぞれ
辛い過去を抱えながらまわりの辛さに目を向けます
そこがわざとらしさもなくうまく描かれているなぁと思いました。
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