劇場公開日 2024年2月9日

「たい焼き買ってるだけで感動する映画NO1」夜明けのすべて 真平さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5たい焼き買ってるだけで感動する映画NO1

2024年10月6日
iPhoneアプリから投稿

マーベルとかの作品がミックスフライ定食だとしたら、こちらは上質なお茶漬け

ストーリーと呼べるほどの起承転結があるわけでもないので、あらすじだけ見ると「それだけ?」ってなるし、実際それだけだから人にわかりやすい魅力を伝えづらい

とにかく「なんか今、生きづらいかも。昔、生きづらかったかも」と感じる方に見てほしい

感動というと親子の劇的な再会とか、恋人の余命宣告とかそんなイメージだけどそう言った展開は無しで感動させてくる
ただホクト氏が自転車乗ってるだけで泣けてくる
たい焼き買ってるだけで泣けてくる。そんな映画は今まで見たことがなかった
だってアイアンマンがたい焼き買ってても全く感動しないもん

ホクト氏とモネ氏がW主演となったらとりあえず恋愛させるのかなと思ったら、ラブロマンス要素を完全に取り除いてくれていて本当にありがとう
この美男美女に恋愛させないのは至難の技だったと思うありがとう

対恋人や対家族などの特別な感情がなくても人は誰かの支えになれる
実際に二人はお互いのこと気にかけつつも、ある意味どうだっていいというか気を遣っていない
大学で週に一回授業で会う程度の距離感
だってモネ氏なんかポテチの最後のカスを流し込んでたからね。2回も

最後の夜についてのメモがまた良かった
「夜があるから自分の外の世界を想像できる」

真平