劇場公開日 2024年2月9日

「同情ではなく理解を」夜明けのすべて La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)

同情ではなく理解を

2024年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 PMS(月経前症候群)の女性とパニック障害の男性が生活の中で職場で居場所を探そうとするお話です。僕が、PMSという言葉を知ったのはほんの1~2年前の事なので、男性として知っておきたいと思える物語でした。しかし、『ケイコ目を澄ませて』の三宅唱監督はそれを力こぶの「障害者映画」にはしませんでした。

 病や障害を持つ人に安易に「同情」するのではなく「理解」する事でこそ自らをも癒し得ることを語るとても穏やかで優しい物語でした。悪い人は出て来ないのですが、「それもいいじゃないか」と僕はスクリーン前で大きく頷きます。そして、安っぽく恋愛映画にしなかったのがとてもよかったなぁ。映像には独特の間(ま)があり、そこで見せる上白石萌音さんの素の表情の演技が素晴らしかったです。

La Strada
トミーさんのコメント
2024年9月20日

同情から、本とか読んだりし始めるのは理解に進んだって事ですよね。PMSはまだまだだね・・ってやりきれないですね。

トミー