「啓発映画かも」夜明けのすべて 邦画好きさんの映画レビュー(感想・評価)
啓発映画かも
出てくる人が全員優しい稀有な作品です。
またPMSやパニック障害についての啓発映画でもあります。
パニック障害に関しては有名人などの告白もあり、比較的よく知られてはいますが、実際自分の周りにそういうつらい思いをしている人がどれくらいいるでしょう。PMSに関しては、昔なら「ヒステリー」で片付けられてたかもしれませんが、生理のある女性なら大なり小なりこういう症状があって当然のようで、この映画のヒロインはとても極端なのかもしれませんが。それこそ人格が変わるくらいの変貌ぶりでした。
原作とはちょっと違う職場のようですが、子どもたちに科学を楽しんでもらうキット制作販売会社というのがとても良かったです。また、光石研演じる社長を始め社員のみんなが心の問題を抱える主人公二人にとても優しいのが良かったです。もっとも社長が、一緒に仕事を頑張ってきた弟が自死を選んだことが原因で、社長自らが大切な人を自死で失った人達が集まるサークルで長年の活動をしていることも、心の病に関してとても理解されていたようです。
松村北斗演じるパニック障害を持つ男の子の前の会社の上司役である渋川清彦も、こんなに優しい彼はなかなか珍しいです。「ゴールデンスランバー」でのトラック運転手以来かな?(笑)
で、正直言うと一番ショックだったのは5年間で母親があんなふうになってしまったこと・・・
何が彼女を襲ったのか?
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