「「夜明けの全て」はPMSとパニック障害の映画だった」夜明けのすべて 稲浦悠馬 いなうらゆうまさんの映画レビュー(感想・評価)
「夜明けの全て」はPMSとパニック障害の映画だった
テーマとして疾病を扱いながらも、しみったれた感じはしない映画だった。
小難しい作品ではなかった。
PMSとは月経前症候群。
PMSって生理の別の呼び方かと勘違いしていたが、違うらしい。生理時の症状が重い場合にPMSと診断されるみたいだ。
PMSの主人公ひどい月経前症候群で、そのせいでたまに自分をコントロール出来なくなってしまう。
そして新卒で入社した会社でもうまくいかず、自分から辞めてしまうのだ。
そしてティッシュ配りを始める彼女。
「職業に貴賎なし」とはいうけれど「なんてもったいない」と思ってしまう。そう思わせるシーンだ。
その主人公もやがては中小企業を見つけて再就職する。それがプラネタリウムのミニキットの会社だ。
パニック障害の男
プラネタリウムの会社には彼女の次に、新人の男が入社してくる。
めちゃくちゃ無愛想で「俺はこんなところにいる男じゃない」的なことを思いながらやるせなく働いているのだ。
だがこの男はパニック障害で、電車にも乗れないし、生活範囲がめちゃくちゃ狭くて美容室にも行けない。
恋愛物語ではない
二人の主人公である女と男は近づくが、恋愛関係にはならない。
お決まりの恋愛話には落ちなかった。
コメントする