「とても心が楽になるハートウォーミングな良作」夜明けのすべて Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
とても心が楽になるハートウォーミングな良作
病気で絶望の淵に立った若者たちが周りの人々に助けられ、現実を受け入れながら心救われていく物語
パニック障害を患った山添を演じた松村北斗さん、「すずめの戸締まり」での宗像草太のVCでも思いましたが、声がとても素敵です
PMSを患った藤沢を演じる上白石萌音さん、突然キレる迫真の演技はさすがでした
と、この両名の心打たれる熱演が本当によかった
藤沢が山添の髪を切るところ、
それまで絶望に打ちひしがれた主人公2人が相手の苦しみや辛さを認識し交わり始め、心から笑い合うくだりがすごく良かった
渋川清彦さん演じる山添の元職場の上司が山添が元気になってきて仕事でのプラネタリウムの話をするのを聞きながら涙するシーン、もらい泣きしそうになりました
プラネタリウムでの藤沢のナレーション
人生苦楽あるけど、毎日夜が来て、夜が明けると新しい日が始まる
だから、つらい気持ちもそう長く続かなかったり、いつか乗り越えていけると希望を持って生きていこうよ、みたいに前向きになれる良い内容でした
舞台となる主人公たちが働くこじんまりとした少人数の会社“栗田科学”、光石研さん演じる社長も良い人だし、他の温かい人々にも囲まれ、少しずつ心救われ幸せな気持ちになっていき、居心地も良くなっていく
このささやかな幸せがずっと続けばいいのに、と思って観てました。。。
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