「映画館の音響でより輝く映画」夜明けのすべて ポテトさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館の音響でより輝く映画
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映画館で観る映画を選ぶとき、つい派手なアクションや音楽映画を優先してしまうのですが、
この映画は劇場で観れてよかったです。
アクションもクラシックも流れて来ないけれど、
作品を彩るBGM、私たちの生活との地続きを感じさせる環境音、そしてなにより主演の松村北斗と上白石萌音の声が強い没入感を生んでいました。
彼ら彼女らの抱える病は完治しないものであったり、長期間付き合っていかなければならず作中では完治や「元の生活」に戻ることはありません。
それでも、ひとりでは辿り着かなかったところで少しずついろんな人の助けを受け、また自分も誰かを助けながら生きていく姿が描かれていました。
説教くさいシーンがなく、人によってこの映画の言いたかったことの解釈が分かれると思いますが、小難しいことは忘れてゆっくりこの穏やかで優しい世界に浸るだけで少し他人に優しくなれる気がしました。
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