「心が温まりました」夜明けのすべて Rinさんの映画レビュー(感想・評価)
心が温まりました
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早くも今年一番と感じることができる作品に出会えました。
三宅監督の作品はケイコ〜から見始めましたが、登場人物を俯敗で見せるのがとても心地よい作品作りをされる方だと感じてます。本作も登場人物の表情を映すというよりは、その時その場所で起こっていることを切る取ることで、しっかりと物語を紡いでらっしゃるなと思います。
題材としては藤沢さん山添くんそれぞれが抱えてる病に注目される方が多いかもしれませんが、症状というよりは病と共存しながら生活する人々の共存を描かれていて、そういうものを押し付けるような形は一切なかったです。とは言っても、自身がPMS持ちで友人がパニック障害を抱えてる身としては、苛立ちやパニック発作のシーンもとてもリアルに感じ、役者がちゃんと学んで芝居に取り入れたことが伝わってきました。
プラネタリウムの締めの言葉や、山添くんのラストの語りは、言わずもがな心に温もりを与えてくれましたが、個人的には栗田科学冒頭の藤沢さんが大福を買ってきた時に久保田磨希さん演じる先輩が掛けた言葉がとても優しいフォローで、なんてことないシーンなのに刺さりすぎて泣いてしまいました。
上映期間が終われば、サブスク配や円盤化はされると思いますが、ぜひ劇場で観て優しさに包まれて欲しい作品です。
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