「年代と人物の違いがつき難く、歴史の進歩を喜べない物語」大いなる自由 てつさんの映画レビュー(感想・評価)
年代と人物の違いがつき難く、歴史の進歩を喜べない物語
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年代が行きつ戻りつして、人物の容貌が違っていたので、それぞれ別人の生き様の対比ということなのかと思っていると、共通する人物が出てきて、回想場面もあるので、同一人物が、パートナーを変えたり、役割を変えたりするけれど、出会いでは、同性愛を忌み嫌っていた者が、意外にも深い絆で結ばれることになり、忌み嫌われていた者が社会観が変わり、釈放されることになるが、激変した標題通りの「大いなる自由」に戸惑い、「浦島太郎」よろしく、玉手箱を開けるようにわざと犯罪を起こし、絆で結ばれたパートナーのいる刑務所に戻っていく皮肉な結末となった。歴史の進歩を手放しで喜べないという物語だった。
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