一晩中のレビュー・感想・評価
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それぞれの男女(たまに、ひとり、男ふたり)のある一晩の様子が切り取...
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それぞれの男女(たまに、ひとり、男ふたり)のある一晩の様子が切り取られて、繋がれている映画、
それぞれのくわしい事情や、その後の関係性などは映像からはわからない。一緒に過ごすふたりもいれば、別れて夜に溶け込んだりするふたりもいる。ムーディな音楽が流れている場所では、ふたりは抱き合うように踊って夜に揺らめく。
とても、暑い日の夜、が描かれているはずなのだけれど、スクリーンの中で暑そうにしている人は少ない。スクリーンは、常に青を帯びていて、とてもひんやりしていそうなかんじなのだ。人の感情の温度も低めに保たれていて、なにかに抑圧されているようにも思えた。
だからこそ、夜が明けた場面は眩しく感じられた。でも夜が明けて朝になったからと言って、それぞれの関係性が劇的に変わるということはないのだけれど。
恋人と思われる人と電話する場面が何回かある。電話を切ってから、「彼が好き」「愛してる」と言うの。恋人に手紙を書く場面も1回。手紙を書いてる途中でその場面は終わってしまう。
アケルマンの映画は、相手に気持ちを伝えるということが抑圧されている気がする。「アンナの出会い」では、いつも電話が繋がらなかった、
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