aftersun アフターサンのレビュー・感想・評価
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私的に過ぎてわけわかめ
いやいやいや。 Grade6終了後のバケーションを、同居していない父親とトルコで過ごした少女の記憶。もう、そんだけです。それだけ。思い出なぞってっただけ。劇場用映画として、どこに価値があるのか? って突っ込みたくなりますよ。普通。 ところがところがところが。 雰囲気、良いんすよ。女の子、可愛いんですよ。思春期のクソガキ感が、無いんですわ、これが。 なんで、ふわっとして良い雰囲気だけを満悦しました。 好き。割と。
考察大変
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第95回アカデミー賞主演男優賞にノミネート作品
概ね見かけるレビューは高評価が多いのですが
個人的にはそこまではまらず…。
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大人になった現在のソフィの状況が
全く描かれていないため、どういう心理状態で
あの夏の日のビデオを見ていたのかがよくわからない。
ただ懐かしむというよりも、映し出された現在のソフィは
物憂げで、悲哀とどこか絶望感を感じました。
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ソフィが抱える苦悩?が、当時、父親が抱えていたものと
似たようなものなのだろうと推測しますが、
全てを見る側に委ねられているので
何が「正解」かがわからず、すっきりしません。
ただ、父娘のひと夏の過ごし方をゆるく微笑ましく
ノスタルジックに描いた世界観は嫌いじゃありませんでした。
断片的ホームビデオ
父娘のバカンスの様子が描かれる本編は、非常に退屈です。
面白い会話も驚くような事件も起きない、何の思い入れもない赤の他人のホームビデオ。
父と同じ歳になった娘が見ている、という設定を知らなければ。
しかし、それを知っていても眠気を誘います。
抑えたBGMに取り留めのない会話、明滅するクラブのインサート、長めの暗転など、ワザとかと思うほど。
カラムへ「11歳のとき将来どうなってると思ってたか」と訊いたり、年上に混ざろうとするソフィ。
ソフィの質問を拒絶したり、時折奇妙な行動を見せるカラム。
徐々にこういったズレが表面化していく。
だらけながら雑誌を捲るソフィと、必死にギプスを切ろうとするカラムの壁越しのカットが象徴的だった。
海の闇へ消えていくシーンは、現実かイメージか、はたまた未来の話か。
何にせよ、カラムは命を絶ち、ソフィは再会することができなかったのだろう。
だが、ビデオ外の一人の姿まで見た観客にすら、その心の内は明かされない。
ソフィは結局、「分からないことが分かった」だけではないのか…
自分に分かるのはこの程度です。
少なくとも、退勤後のレイトショーで観る作品ではありませんでした。
わかりづらく感動できないが嫌いにもなれない
本作のような娘と父親の旅行とは少し違うが、小学生の時に父親と釣り旅行に行っていた。月曜には学校に行かなければならないから、日曜の夕方に電車で1人帰らされたこともしばしば。父はもう一日釣っていくからと。でも、大人になって思う。父には違う理由があったんだなと。 本作は11歳のときに31歳になる父親とトルコ旅行に行った娘ソフィの話。当時撮影したビデオ映像と、彼女の記憶と、こうだったんだろうという想像で描かれる。さらに、31歳になったソフィのシーンもあり、当時はわからなかったことも今なら理解できるって演出がされている。 ただ、その演出はとてもわかりにくい。結局父親に何があったのか、その理由は?なんてことはハッキリと描かれない。それこそ娘のソフィの想像を超えることはないのだろう。本来もっと感動していい話だ。 ただ、わかりづらいし、話の山場はないなんだけど、嫌いにはなれない。1つには音楽の影響。R.E.M.とかQueen&David BowieとかChumbawambaとかがかかって嬉しくなる。特に「Under Pressure」は歌詞も含めてとても印象深い使われ方だった。あと、自分の父との思い出もいい方向に作用したこともある。他の女性のところに遊びに行っていた(という息子の勝手な憶測)父親の姿とは似ても似てつかないんだけど、なぜだか思い出してしまった。
意味不明で退屈でつまらない
若い父親と思春期手前の娘が、海辺のリゾートでバカンスを楽しむ様子が延々と映し出される。大した出来事が起こる訳ではなく、ストーリーとも言えない断片的なエピソードがダラダラと続くだけで、何が言いたいのか一向に分からない。 アカデミー賞にノミネートされた演技はさぞかし素晴らしいのだろうと楽しみにしていたが、目につくのは娘を演じる子役の自然な演技ばかりで、ポール・メスカルの何がそれほど評価されたのかが全く理解できなかった。 こんなに退屈でつまらない話がいつまでも続くはずがない。最後にきっと、あっと驚くような「種明かし」が用意されているに違いないと期待していると、本当にそのまま終わってしまって、思いっ切り肩透かしを食う。 解説にあるような「父親と同じ歳になってビデオを見返す」という設定も、映画を観ただけではよく分からないし、「初めて父親の気持ちを理解する」というプロットも、決して成功しているとは思えない。 何の説明もせずに、思わせぶりな映像を見せただけで、「後はご自由に想像するなり、考察するなりしてください」といった独りよがりで尊大な作り方には、怒りすら覚えてしまった。
とーちゃんはつらいよ
何といってもソフィー役フランキー・コリオの芸達者に驚かさる。 様々な場面で大人の世界に入りかけて入り損ねる感じの痛々しさや微笑ましさを上手く撮っているなぁと思っているうちに終わってしまった。 キス云々より、父親のああいう面を容認することで大人に一歩近づいたという事か。 もう一回観たくなった。
処女作には、その作家の全てが詰まっている
自分自身がシネフィルなのかどうかは自分では分からないのだが、客観的にはシネフィルが好みそうな作品という印象がありました。 早い話、自分の嗜好だけで単純な判定はせず、個性的であったり新しい表現にトキメク習性があるのがシネフィル特性ですからね。 物語は凄く単純で欧米人父娘の昔の夏の旅行の思い出であり、娯楽映画では無いので特別な出来事がある訳でもなく坦々とした数日間の物語なので、当然エンタメを期待した人にはただ退屈なだけの、人を選ぶ作品になっています。 単調であるからこそ、その奥にある物語に対する描写の作家の特徴や工夫が観客を刺激し、特に今までに経験したことのない新しい描写に出合うことこそ映画好きの醍醐味でもあるのです。 だから、小説や映画に於いてタイトルの「処女作には、その作家の全てが詰まっている」という台詞がよく使われるのでしょうね。 本作はこの言葉の為に作られた様な、まさにその代表例の様な作品でした。 本作も少し前に見た『TAR』のように映像描写されている情報だけで、物語のテーマや本質についての台詞やストーリーでは一切語られていないので、あくまでも観客が想像し察するしかない(映像情報は沢山散りばめられています)作品になっています。 別にそれが分からなくても、観客自身が(私が)今まで体験してきた出来事、例えば青空を見上げた時の感覚、プールや海に飛び込んだ時の感覚、父親(母親でも可)との何げない会話の思い出等々、映画とリンクすることが必ずあり、それが本作のテーマと交わる時に何か胸に刺さる感覚を味わうだけでも、映画を観る意味はあると思っています。 しかし、情けない事に70代目前になると、本作の父親(31歳)娘(11歳)の年齢の時期の記憶は殆どなく、あの時期の精神状態がどんな感じだったのか思い出せないのが悲しいですね。特に思春期前の少女の成熟感は分からないなぁ~。父親の年齢の時はなんとなく思い出せるが私には子供はいなかったしね。 しかし、断片的な記憶が小さなシャボン玉の様に湧き上がり、この歳でもこのような作品でこういう感覚になれることは喜びでした。
ストーリーは難解だけど映像と音楽はとても素晴らしい作品。 本年度ベスト級!!
結末は観ている貴方が考えて下さいみたいな自分が苦手な作品。 だけど映像と音楽は自分好み。 併せて斬新なカメラワークがとても素晴らしかった。 妻と離婚。娘のソフィと数日間のバカンスを楽しむ元父親のカラム。 この二人にスポットを当てて展開するストーリー。 カラムと娘のソフィが終始リゾート地でまったりと楽しく過ごすシーンがメイン。 だけど、終わってみれば自分的にソフィが少女から大人になって行く姿を表していた感じ。 リゾート地で色んな大人と接している描写が多め。 大人達がお酒を飲んだりキスをする場面に、ソフィが知らず知らずに大人の世界を知って行く様に思えた。 同年代の男の子とバイクゲームをする中、肌が微かに触れあうシーンも印象的。 途中で大人になったソフィの場面。 ある人と2人でいるシーンがその現れだったと自分的に解釈。 多分、父のカラムと同年代になったソフィの姿は、11才だったソフィがカラムと過ごした時間がそうさせた感じ。 カメラワークがとにかく巧み。 今まで観たことの無いアングルが多目で映像に引き込まれる。 娘のソフィがとても可愛い(笑) ってかメッチャ素晴らしい演技! ラストシーンが良く解らず(笑) 自分的に解釈したけど、カラムが肌で号泣するシーンや、ソフィに渡せなかった手紙等から悲しい結末と解釈。 結末が難解だけど、こんなに引き込まれた作品は初めてかも( ´∀`)
ラストの高揚感は、そこまでの苦行に値するのか?
私小説から地の文を削って映像化したアート作品。余白だらけで、よく言えば想像が物語を補完する。想像を掻き立てられるエモーショナルなシーンは、合計10分くらいで、残りは、退屈で早送りしたくなるシーンが延々と続く。 退屈なシーンの中で、父親が抱えている経済的苦境や精神的な悩みが少しずつ明らかになって、ラストへと繋がって行く。ラスト5分間は、目が覚めるような美しい映像と音楽に包まれる。 ラストの高揚感が、そこまでの苦行に値するかと問われると、他人にはおすすめできない。
常磐ハワイアンセンター
子供にとっては最高とは言い難いリゾートホテル、そんなひなびた場所で過ごす父親と娘のひと夏。 もしかしたら、私自身の感覚で例えるなら常磐ハワイアンセンターみたいな感じなのかもしれない。 ビデオ映像で振り帰ると、キラキラと眩しい思い出になる過去。 子供の頃に連れて行ってもらった観光地って、こんな位置付けかもしれない。 子供の勘で父親の闇を見ないフリをしている感じと相まって、懐かしくもほろ苦い感じがこそばゆい。 子供の頃、ひなびたリゾートに家族旅行に行った際、当時大ブームだった、村上春樹のノルウェーの森とダンスダンスダンスのハードカバーを買い込んだ父。 開いた痕跡もなく本棚に並んだ、日焼けした背表紙を思い出していた。
脆くて儚い、いつか消えてしまう大切な─
普通の思い出を、複雑かつかなり分かりづらい構成で、とかくノスタルジックに仕上げられた作品。なので、多分ずっと退屈な感じだと思います。説明も全くないし、決まった筋もありません。でも、不思議と内容は結構理解できたような気がします。正直つまらんなぁと思ったりもしましたが、色々と見せ方がうまいと思ったし、何にもないのに何度か感情を持っていかれたし、終いには誰しもが持っている思い出に少しでも引っかかるんじゃないかなぁなんて思っちゃいました。 個人的には、最後のunder pressureがかなりのツボでした。聴いたことのないバージョンでもあったし。なかなかイカした演出ホロリとした次第です。
好きな人は好きだろうな
洋画好きの家族とともに見に行った。事前情報も何も、一切知らずに。 二時間、苦痛だった。 正確に言えば、結果的に苦痛だった。最終的になにかがわかるのかもしれないと期待してた節があったが、結果的に何もわからなかった。エンドロールの途中で涙が出てきた。あまりにもなにもわからないまま、ただ二時間と千数円をここに溶かしたのかと思うと悔しくてたまらなかった。自分の理解力のなさゆえなのだろうか。(高評価が多いのでおそらくそうだと思う。)メッセージ性を無理やり考察するとすれば、LGBTQ⁺という面の主張があるのだろう。ほのめかす程度に同性のパートナー同士のいわゆるイチャイチャや、惹かれるようなシーンがあった。主人公の女の子はサンオイルを塗りあうカップルに惹かれていたのではなく、サンオイルを塗られている少女に惹かれていたのかもしれない。ただ、勝手な考察に過ぎない。これで「ね?正解でしょ?」となるかと言われれば、また、すっきりしたりいい気持ちになったりするかと言われればならない。 冷静になって考えると「好きな人は好きだろうな」という感想だった。こういう映画が好きな人はきっと、これを見終わったら「エモい」気持ちになるだろう。私の無理やりの浅いそれとは違い、深く考え考察しているかもしれない。私の好みには合わなかった。それだけなのだ。ポップな大衆向けアニメ映画でも見て感動するのが一番いいとわかっただけでもきっと収穫だ。作った人は楽しかっただろうなというのは伝わってきたので星1とした。
観たい度○鑑賞後の満足度◎ 映像で綴る短編小説のよう。素直に映画って本来こういうものだな、と思わせる。新人監督ながら映画をよく分かっていると云うことで(新人)監督賞を取ったのかな。
①映像(ただ撮っているだけではない)・構成・編集・音楽そして少ない台詞(私達だって、“私はね、私はね”と自己主張する時、議論する時、口論する時なんか以外は、日常、家族や友人と話をする時は必要最小限しか話さないものね)で、でも伝えるべきものは伝えて(表現して)いる。そういう意味でとても映画らしい映画。 内容よりも其方の方に感心する。 ②11歳の少女にとっての世界は大好きなパパとママと親族と友達と学校(先生も含め)。自分もそうだった。反抗期や今までただ好きだった人の欠点が見えてきたり否定したくなる年頃の少し前。 そんな頃の一コマを捉えた父親が撮ったビデオを観ている、ビデオの中の父親と同じ年齢になった娘。 ただ、それだけの物語。 でもまだ若い父が自分を愛していてくれた事はビデオを観れぱ分かる。 ③31歳で11歳の娘がいると云うことは20歳で父親になったということ。 若すぎる結婚、出来ちゃた婚?駆け落ち?娘と暮らせない何かがあるんだろうね。 その辺り何の説明もないけれども、伝わるものはちゃんと伝わってくる。 二人の最後の夜に流れるボウイとクイーンのコラボ曲「Under Pressure 」の歌詞が実に意味深。 ④他の映画と比べることはあまりよくないとは思うけど、こういう映画に出会うと一昨日観た『波紋』なんかは如何にもあざとい、作り物の映画に思えてしまう。
映像はいいが何をいいたいのか?
幼い娘との夏休み、風景やエピソードが愛おしい。 子役の名演も、愛おしさ++。 ただ、何を訴えたいのか不明。 こんな夏休みでした、しかわからない。 良い映像なので、父て私のその後のエピソードでも挟めば面白さ++。
ソフィちゃん凄く可愛かったけど歌下手すぎ。
11歳になった時、母と離婚とて別居している父とトルコ旅行に行ったソフィ、その時の父は31歳。音楽から想像して、80年代の話だと思うのでスマホはないから、ソフィはビデオカメラで父親を撮っている。20年後その映像を観ながら当時の事を思い出す話なんだけど、現在のシーンはほとんどなし。ん?ソフィ、同性愛者なのか?あれ?父親のカラムも男とキスしてた?それにしても最初から最後まで2人の楽しい旅行シーン。あれ?自分が想像してたのは死んでしまった父親が死の原因になる変な行動をしていた事を娘が昔の映像から探り出す話だったのに、何も起こらないぞ。ビデオのシーンと記憶のシーン、両方とも子供のソフィ目線なので、父親の気持ちはさっぱり分からず。過去と現在、記憶と映像が行ったり来たりで、時間の流れがちょっと分かりにくかったかな。元々来週には帰るって言ってたんだけど、色々ありすぎて、毎年同じ所に来てんのかと思っちゃった。最後も。あれ?これで終わり?オチがないじゃん。懐かしい音楽が楽しかったけど、ただの思い出話しだったのねって感じで、ちょっと残念でした。
何の変哲もないダラダラ
父親と同じ年齢になった主人公が何を思い………を期待したがいっこうに現れずが肩透かしもいいところ。 撮り方やカット割りが工夫はあったがシナリオが全く平坦でつまらなく残念な映画。企画段階で間違えているのでは? エンドロールが流れて、え!!これで終わるの?間違いでしょって感じた。
記憶が想い出に変わる時
両親が離婚し、母親とエジンバラに住む 『ソフィー(フランキー・コリオ)』。 十一歳になった夏休み 離れて暮らす父『(ポール・メスカル)』と トルコに在るリゾートで数日のバカンスを過ごす。 日頃、連絡は取り合っているものの、 一緒に過ごすのは(たぶん)久方振り。 楽しいこともある一方、 ちょっとしたすれ違いや諍いも当然のように起き。 また、ひと夏の すこし大人びた体験もしてみたり。 通してみれば、彼女にとっては、 ある夏の美しい記憶。 本作では、それから二十年が経ち、 当時の父親と同じ年齢になった彼女が その時に撮ったビデオを見ながら 昔の記憶をよみがえらせる。 ビデオの撮り手は、時に娘、時に父と入れ替わり。 また描写の主体も、第三者的な視点も含め 都度都度変化する。 鑑賞者は度毎に夫々に感情移入、 自分などはとりわけ父親の側に立った見方になってしまう。 とは言え、同年齢になったことで、 また、ビデオを見直すことで 以前には気付かなった父の思いにふれ、 意識していなかった側面に娘は気付く。 百分ほどの短尺ながら、 ドラマチックな展開があるわけではなく、 淡々と綴られる日々はやや冗長にも感じられる。 ただ、眩しい陽光のなかや夕闇のなかで交わされる親子の情は、 観ていても切なくなってしまう。 ほんの些細な出来事でも 互いへの思いやりがひししと感じられ。 それはおそらく、ラストシーンから予見される未来が あまりにも悲しいから。 ふたりはこの先、二度と逢うことはなかっただろう、 それを踏まえ冒頭からを反芻すれば、 更に心を揺さぶられる想いが込み上げて来る。 父親が右手にギプスをしている。 娘に「貧乏なくせに」と冗談めかして言われるのに リゾートで数日間を過ごし 加えて高価なビデオや絨毯を購入する。 ベットに腰掛け、独りさめざめと泣く、 等の劇中の不可解なエピソードが かちっと嵌る瞬間でもある。
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