ケアを紡いでのレビュー・感想・評価
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特に20代から30代は観るべき、身近に教えてくれる人がいないから
全世代、特に20代〜30代の方は観ておくべき作品だと思います。なんなら今その辺でやってるコナ○くんとマ○オの予告編の間にこの予告編を差し入れて、上映している映画館に誘導しても良いのでは、とさえ思ってしまいました。 なぜなら、20代や30代の方ががんを発症した時、身近に○○した方が良いよと教えてくれる先輩なんて、ほぼいないからです。 若い人のがんの進行が早い、とは聞いたことがありましたが、今回この作品でゆずなさん自身が身をもって証明して下さった。そんな貴重な作品でもあります。 観ていて何度も辛くなりました。だって、こんなに面白い夫婦早々おらんし。どう見ても結婚式のケーキワンカットデカすぎんだろ。2人ともかわいいかよ。 神様って残酷なことしかしないな、と改めて感じました。 本当に観るべき映画です。実際にがんにかかったらどうすれば良いかを教えてくれるので。 今後の自分のためにも、周りにいる誰かのためにも。
生を紡いでいく、一本の糸
ケアする側とケアされる側は一方通行ではない。 私たちはお互いを必要としている存在。 あらためて、そう実感させてくれる。 ガン患者だけではなく、性的マイノリティ、障がい者、さまざまな「当事者」は普遍的な課題を抱える存在ではない。一人ひとりの背景や事情、悩みは異なる。支援者の思い込みによる上からの支援は、時として暴力にもなりうる。 ケアする側も遅かれ早かれケアを必要とする時がくる。ケアという行為には共感だけでは足りない。当事者の傍に立つうえでの「想像力」も必要。 ありのままの自分を受け止め、人に頼る勇気を持つ。 今はただ祈るしかない、そういう時もある。 ゆずなさんからたくさんのことを教えてもらった。
制度の狭間
制度を使うとか、使わないとかの前に、制度があるとかさえも分からない、分かりにくいことがたくさんある。 使えるはずの制度もつかえず、苦しんでいる人もいるはず。 他人事だけど、余計なお世話!って怒られることも覚悟してでも、人と人が繋がりあっていける日本であればいいのに……と思う。 自分自身、狭間ではないけれど、ギリギリの所で制度がつかえず、なんなの?!と思ったことがあったから、同じような人には自分の経験話すようにしてる。 それが、今の自分にできるせめてもの繋がり…… お互い助け合っていけるといいのになぁ……とこの映画が教えてくれたように思う。
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