「原作を最後まで読んでいないと…」沈黙の艦隊 trend-catchさんの映画レビュー(感想・評価)
原作を最後まで読んでいないと…
防衛省と海上自衛隊の全面協力?もあって、実写版でもリアルな艦内を再現出来ているし臨場感もある。
俳優さん達の人選も素晴らしいと思う。
ただ、本作は原作の序章の部分だけなので、最後まで知らないで観てしまうと、中途半端感が否めないと思います。
恐らく、3部作程度の構想で続編があるとは思うが、逆に続編が無いと意味不明な映画になってしまう気がします。
ストーリーを別にすれば、日本政府・ホワイトハウス・海自(たつなみ)・ペンタゴン(第7艦隊)・そして「やまと」と主要5つのポジションでそれぞれの思惑なども絡ませながら、海上・海中で繰り広げられる潜水艦中心の現代の戦闘が臨場感満載で描かれていて、楽しめる内容です。
冒頭にも書きましたが艦内は軍事機密もあるのでCICなどは相当デフォルメされていると思いますし、若干広すぎる感じはしますが、作り物の感じは無く違和感無く映画の中に入り込めます。
個人的には原作では男性だった「たつなみ」の副長が一見すると女性と見間違えるほどの容姿なのを上手く利用し、女性自衛官も幹部として活躍出来ることをPRする一貫もあるのだろうが、女優の「水川あさみ」がハマリ役の感じがあって良かったです。
反面、「たつなみ」の艦長が玉木宏さんで、官房長官が江口洋介さんと言う配役は、イメージ的に逆な気はする。
報道ニュースキャスター「市谷裕美」役の上戸彩さんも、 政府が秘密裏に実行したシーバット計画の陰謀を訝り、メディアの闇と闘う、信念の報道ニュースキャスター。と言う触れ込みだが本作の中では僅かに2つのシーンにしか登場しないことも続編があることを伺わせるが、続編が無いのであればカットしても良い感じはしました。
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私、10年位前から、キネマ旬報、kinenote、Yahoo映画レビューなどに映画レビューを投稿しています。現在の目標は2回目のキネマ旬報掲載です。こちらのサイトには昨年2月に登録しました。
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本作、原作漫画が長編なのでプロローグで終わってしまいました。面白い設定なので、続編を早く観たいです。
ー以上ー