「鯨🐳」沈黙の艦隊 まこやんさんの映画レビュー(感想・評価)
鯨🐳
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原子力潜水艦『シーバット』の艦長、海江田四郎は核ミサイルを保持し反落を起こす。
そして独立戦闘国家『やまと』を世界に宣言する。
『たかが半径五キロの海域に世界の現実を詰め込んだ、あなた方は現実を見つめなければならない』と海江田は日本とアメリカに解き放つ。
まさか30年前の漫画が現代に実写化するとは。
そして、今日その内容が世界の現実に近い。
核を保持する意味とは。
鯨の自由を無くしたアメリカの意義は人類との
闘いを示唆したのかもしれない。
海江田役の大沢たかおさんは王騎将軍を彷彿させるが、それも善し。
シーバットを追い掛ける深町洋役の玉木宏さんも
熱い思いも伝わる。
外務大臣、深町誠司役の酒向芳さんの演技はずっしりくるから、良いよね。
頼りない総理大臣役の笹野宏さんも。
海難事故にあった入江蒼士さんの言葉『海江田さんは鯨のお腹の中にいるかのような、自由な操縦をする。まるで海と一体化したような感じ』がインパクトあったな。本当に海洋地形図を脳内で把握して、まるで鯨の手足のように動いていた。
対第7艦隊相手に絶妙な的確な指示を出し、翻弄する。クラシックの音響をバックに流しつつ錯乱。いつの間にか、真横ににいるし。生きる潜水艦。
音響と音楽の入れ方は抜群でした。CGも。
この映画を世に出しては悩み所ですが、遠くにあって感じ無い物事を身近に考えさせる一幕と
なったと思います。鯨モチーフの人類への警告かもしれません。
続編があるとは。
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