「8歳の子の自分を尊重する強さにしびれる。」ミツバチと私 のりたまちびさんの映画レビュー(感想・評価)
8歳の子の自分を尊重する強さにしびれる。
私自身は、小さい頃から男の子に生まれたかった。
けれど、どんなに望んでも身体を作り替えることはできないので、早々に諦めた。
男の子になりたかったのは、友達付き合いや化粧、生理など、面倒なことが少ないから。
実利です。
アイトール(ルシア)は、男の子扱いされることに違和感を感じる。
その感覚を大事にして、髪型や服装、名前を選ぶ。
家族にも、それを表明する。
すごく、勇気がある行動だと思う。
母親は、ラスト近く、アイトールが死んだかもしれないと思った時に、彼のすべてを受け入れる。
母親にとって、子どもがどんな生き方を選んだって、生きていて欲しいのだ。
アイトールのこれからの人生を応援する気持ちでいっぱいになった。
犯罪行為でも、他人に迷惑をかけるわけでもないのに、自由に制限をかけるのはなぜだろう。
どんな服装も、髪型も、生き方も、社会のルールに反せず、他者の人権を侵害しないなら、それでいいんじゃないのかな。
100年前より格段に自由になっている今、100年後の世界は性別を意識しない世界になっているかもと想像した。
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