「残念な暗殺者」ザ・キラー りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
残念な暗殺者
パリで依頼を受けていた狙撃に失敗した暗殺者が、ドミニカの隠れ家に戻ったら、妻が襲われ重傷を負っていた。そのため、暗殺者は実行犯や黒幕などをニューオリンズ、フロリダ、シカゴ、ニューヨーク、など、アメリカ各地を追跡し、次々と襲い殺害していく、という話。
そもそも、パリでの狙撃を失敗したところからしらけた。標的が1人で狙撃のチャンスはいくらでも有ったのに、標的が女と重なるタイミングで引き金を引くとは、暗殺者とは思えないミスを犯した。
その直後、女が撃たれて標的がオロオロしてた時にすぐ次の狙撃をすれば良いのに諦めて銃をしまって隠れ家に逃げ帰るなんて、暗殺者として全くダメ。その後がいくら凄くても全く入り込めず。
タクシー運転手を殺す必要性も感じなかった。
もしかしてこれ、コメディなのか?とも思った。
本人は自分を10割の男と言いながら下手くそな狙撃だし、なんか哲学的な信念みたいなのも滑稽だし、不必要な殺しもするし、最後は黒幕を脅して殺さず終わるし、何だったのだろう?
人口は78億人、1秒に何人死に、何人生まれるとか雑学的な数字が色々出てくるが、これもコメディの布石?
暗殺者役のマイケル・ファスベンダーは強くてカッコよく、もっと面白く出来そうだっただけに残念。
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talismanさんのコメント
2024年1月6日
レビューのタイトル「残念な暗殺者」に思わず笑い!「クールな」とか「残忍な」といった形容詞が来るのが一応普通である「暗殺者」の前に、「残念な」という日常的であれ~?的なことばが来るおかしみ!ナイス!