「職業に貴賎はない」ザ・キラー ぶたぶたさんの映画レビュー(感想・評価)
職業に貴賎はない
この理念を貫き通したお仕事映画。
ちょっとした仕事上のミスを延々なじる上司にうんざりした主人公、彼独自の誠意ある対応で関係者各位に挨拶回りする話です。殺し屋でなくとも、セールスマンや料理人とかにも照応できそうなのがミソ。
果たして意識しているのかいないのか、自分にはどうしても主人公がフィンチャーをモデルにした完璧主義者にしか見えなくて困りました。そうすると終盤に出てくる依頼主はNetflix?こういう雑な見立ては作品を矮小化してつまらなくしてしまう大変駄目な見方です。しかしファスベンダーのモノローグは、フィンチャーが(自宅で奥さん相手とかに)いかにも喋っていそうな、奇妙なリアリティを感じたりもしました。
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