「エミリー・ブラントいい!」ペイン・ハスラーズ talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
エミリー・ブラントいい!
配信で一時停止せず戻さず立ち上がらず、一気に見てしまいました。
エミリー・ブラントを初めて認識したのは「ガール・オン・ザ・トレイン」で地味で暗い感じなのに目が離せず、前半の辛い時と全てがクリアになって健康になった彼女の姿とのギャップに感動したのを覚えている。
俳優としてとても真面目に役に向き合う人で役の芯をよく捉えているなあとこの映画でも思った。高校卒業していなくて服役したこともあり、夫と離婚したシングル・マザー役。諦めずに頑張るタイプ、前向きで明るく頭がいい!製薬会社の営業(MR)で頭角を表し、気がつけば高額所得者、昇進、素晴らしい大邸宅、娘には学費が馬鹿高い私立校、自分の母親にはメルセデスを妹には小切手プレゼント。絶好調の時の彼女のスーツ、ドレスのかっこいいこと!(スレンダーでスタイルがすごくいいことも発見!)ポールダンサー時代の私服とのあまりの違いに笑えた。その高額報酬を可能にしているのは医療関係者(医師)への凄まじい接待攻勢(セミナーと称するパーティー、豪華ディナー、医師へのプレゼントetc.)とノルマ。
痛みを和らげたい、痛みが嫌なのは万国共通だ。死ぬことは受け入れるけれど痛みは勘弁して!は私の願いでもある。患者にとっては藁をもすがる思いの薬。でもオーバードーズも、許可されていない処方も危険と背中合わせ。彼女の良心と勇気と強さが最後には勝った。娘もママも隣人も誇りに思ったろう。リスペクトされたい、豊かになりたい、でも一番は後ろめたいことなしに幸せに生きることだ。
追っていきたい俳優がまた増えて嬉しい。
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