「期待はずれな空虚な作品」サイド バイ サイド 隣にいる人 あらP★さんの映画レビュー(感想・評価)
期待はずれな空虚な作品
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タルコフスキーの「サクリファイス」や「ノスタルジア」は大好きな映画なので、こういう雰囲気の映画は嫌いではないけど、あちらは宗教的なバックグラウンドのしっかりしたメッセージがあるのに対して、この作品はただただ空虚であった。
予告編が良かったので観るつもりだったが、タイミングが合わず見逃して、WOWOWで観た。映画館で観なくて良かった。
途中まで観て心配になったのだが、案の定、観た人の評判は良くなかった。
未山は「見える人」、隣に居るのは霊、というのは想像がついた。まさか生霊とは思わなかったが。終盤に差し掛かって、あれ?まさか「見える人」は詩織と美々と莉子であって、未山は霊?特に大正池の畔で(井口)と出会う辺りから、そのような印象が。ただ前半では他の人とも会話してるので、途中で死んだ?全くわからない。設定が破綻してるのか脚本が悪いのか、辻褄が合わなくて気持ち悪い。考察するほど深い内容でもないし…というところがただただ空虚。
安曇野の風景を始め映像は美しかった。タルコフスキーの作品がどうして評価されているのか、良く理解してからメガホンを取った方がいい。
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