「帯に短し、襷に長し」宇宙人のあいつ にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
帯に短し、襷に長し
バナナマンのコントは面白い。
設楽のつくる台本と、
プレイヤーとしての日村の才能が
時に、映画的と思わせてしまう世界がそこにはある。
コントの面白さには、芸人の演技力が必須だと、
とある有名芸人が言っていた。
では、一流の俳優がコントをすると
芸人よりも笑えるコントになるのか?
必ずしもそうではない。
この映画はそういう映画。
コント的な面白さのピークは
ヒデオが土星人だとカミングアウトしたところ。
そこから緩やかにつまらなくなっていく。
くだらない設定やエピソードは悪くはない。
こういう設定にするとウケるんでしょ?
という笑いに対する甘さが垣間見える。
そして、そこには
「これはコントじゃなくコメディ映画だから」
という制作陣の言い訳が邪魔をしている。
ようにも感じられるつまらなさが存在する。
それでも最後まで観られたのは、
主要4人の演技が面白いから。
この4人が登場する15分くらいのコントを
設楽が台本書いたら面白そうだなぁ。
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