キル・ボクスンのレビュー・感想・評価
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この手のジャンルが好きだから甘めの点数
ファン・ジョンミンとソル・ギョングを出してくるあたりキャスティングかシブい。ただし、ファン・ジョンミンはインパクトはあったがチョイ役の範囲を超えないけど。2人共がっつりアクションシーンをしていて、韓国映画でもおじさんアクションが定着している感じがする。
アクションシーンは概ねよかったのだが、冒頭のシーンから挟み込まれる、ボクスンの妄想(予想?)シーンがあまりいただけない。危険察知能力や戦闘の総合分析力の高さを表現しているんだろうけど、テンポの悪さを感じただけだ。
最近の殺し屋映画では、フリーランスは少なく、主人公が組織に属していることが多い。本作でボクスンが所属している組織は、元々バラバラだった殺し屋業界を一つにまとめたものという設定。決して一枚岩じゃないところも殺し屋の組織っぽい。中盤に食堂で繰り広げられる戦闘シーンは、上昇志向と上下関係(序列)の強固さが垣間見えるものだった。あのごちゃついた感じといい、ボクスンの戦闘能力の高さを感じさせるお気に入りのシーンだ。
組織で動くメリットはたくさんあるが、組織って徐々に腐敗していくからなかなか厄介なもの。その辺の腐敗っぷりも触れていて興味深い。だからこそ、続編の余地があるってことだ。ボクスン待ってるぞ!
暗殺者養成所
殺人請負会社MKにつとめるベテランの暗殺者。
表向きはシングルマザー。
殺人と子育て。
矛盾するふたつを両立させようと奮闘するボクスン(チョンドヨン)。
MKはランク別の暗殺者を擁し若手の育成もやっている。
受注した依頼は作品と呼ばれ、一見したところはほとんどアイドルプロダクションのよう。
プロットはソジソプが出演していたある会社員を思わせたが“会社の仕事”に加えて思春期でゆれうごく娘との葛藤が絡む。ボクスンはいい母親であろうとし、稼業をひた隠しにしているのだった。・・・。
Netflix配信日にリマインドしておいたやつだし、見ごたえあるノワールだったが、あちらはノワールの宝庫なので、満足度は平均的だった。
日本映画だったら絶賛(というか偶然のいいできに驚きをおぼえる)するところだが韓国映画なら及第という感じ。
チョンドヨンとソルギョングの豪華Wキャストに当て込み過ぎた。
とある自殺見せかけ殺人の依頼でボクスンが道理に逡巡するところからMKは混迷へ向かっていく。
殺人請負会社の暗殺者が殺人を道義と非道義に峻別しているのは変だが、そこから得意のめくるめくノワールへ堕ちていく。
ボーイッシュな暗殺見習い役のイ・ヨンがいいかんじ。
韓ドラには、元気よくソンペ(先輩)と言い、いつでもどこでもソンペソンペと慕ってくるかわいい後輩がかならず出てくるが、本作のイ・ヨンはそれだった。
親の心配をよそに子は案外ふてぶてしく育つものだ──というところに帰結して、殺人と子育てというキーワードを巧くまとめた。
冒頭、ファンジョンミンのたどたどしい日本語からはじまったので嫌な予感がしたが嫌日シーンはほぼなかった。
が、10万ウォン札が出来たら誰(を肖像)にするか?というディベートテーマの候補に安重根があがった。
ところで(余談だが)韓国映画をレビューするとき独特なところに立脚していることに気づく。
じぶんは政治的ではなく明瞭な左右はないが左系発言に嫌悪することが多いのでだいたい保守だろうと思う。
ところがレビューをしているときは日本映画をはげしく罵倒する。
韓国映画をレビューするときは韓国を疎ましく感じながらも韓国映画を褒め、やはり日本映画を腐す。
先日亡くなったノーベル賞作家の受賞演説が「あいまいな日本の私」だったが、言い得て妙。
まったくのところあいまいな日本の私だと思う。
因みに作家は左で大人になるにつれ読まなくなったが、若い頃わたしは日常生活の冒険を文庫がぼろぼろになるまで愛読したものだ。
ベテラン名優のアクション
配信にて。
観る前はちょっと長いな、と思ったものの、面白くてあっという間。
チョン・ドヨンとソル・ギョングという普段はあまりアクションしないベテラン名優がバリッバリにアクションをこなすのがまずスゴい。達人同士だけに将棋の読み合いの如く何十手先の勝負まで見えてしまうという…
殺人よりも子育ての方が大変、というのはそうだろうしだからある依頼を断るというのも良かった。
なとなくいい話っぽく着地してるけど、それホント…?
世界観は好き
最初のアクションシーンが、
おばさんが頑張ってんなって感じで観るのやめようかな
と思ったけど、そこからは面白く観れました。
世界観とキャラの立ち位置の説明に時間を費やして
ダルい感じもするけど、
しっかり作ってあって好きでした。
キャラ同士の関係性もルールの前では変わってしまう
所も殺し屋っぽくて良かった。
娘のパートはあんなに複雑にする必要はあったのかな?
と思ったけど、
主婦で最強と言うのは面白い。
ラストはここで終わるんだ…とは思いました。
殺し屋と子どもの日常まで観たかった。
This guy's in love with you
殺し屋と母、同時進行するには全く向いてない設定
冒頭の激萎え日本語
暗殺請負業の代表がロザンの宇治原に似ている
ボクスンの娘に刺された男の子が浜口京子に似ている
チョン・ドヨンのビジュアル一発で観ようと決めた作品。期待が大きかった分、少し思ってたのと違ってて残念でした。ビジュアルは抜群です。キルビルのザ・ブライドぐらいのインパクトあります。
韓国版キングスマン➕ワンダーウーマン➕ダークナイト
円卓会議。
諜報機関。
血で血を洗う権力闘争。
「愛と死」
キル・ボクスン、
10年以上MK(暗殺請負業者)の殺し屋の第一線で任務に当たっている。
15歳の娘のいるシングルマザー。
美しく凛々しく、
アクションシーンが最高にスタイリッシュで格好良かった。
見応えありました。
知的・洗練(スタイリッシュ)と、
反する、
血みどろ怨念のバイオレンス。
血も涙もない女殺し屋、
その殺し屋の母性。
相反する価値観の渾然一体。
それにしてもキル・ボクスン役のチョン・ドヨン。
清楚にしか見えない。
MK(キングスマン的)の代表ソル・ギョング。
彼はキル・ボクスンに取り憑かれた男。
愛して愛し抜く。
ソル・ギョング、
渋かった、
ため息出るほどセクシー。
キル・ボクスンの天敵チャ・ミンヒ(イ・ソム)
敵役に不足はなかった。
情を否定する殺し屋が、
情に流されて・・・
炎、
恨、
縁、
恋、
韓国ワンダーウーマンのダークナイト。
キル・ボクスン最高!!
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