「ベストが尽くされている」アイドルマスター ミリオンライブ! 第1幕 志賀さんの映画レビュー(感想・評価)
ベストが尽くされている
歴16年、ミリPとしては歴10年になります。
過日夢見ていたものとは異なる姿になっているものの、間違いなくミリオンライブのアニメでした。
GREE版、ミリシタ、ムビマス、そして数あるコミカライズ展開の要素も詰め込みつつ、絶妙なバランス感覚を持ってデリケートに成立させられている内容です。「愛がある」という言葉では、翻って「それ以外の部分は評価に値しない」と斜に構えた受け取られ方もされようかと思いますので、「ベストが尽くされている」と評したいです。本当に、今持っているものを使ってでき得る最良の選択と努力で満たされています。これは愛や情熱でもありますが、まごうこと無き技術であり、技術として評価されてしかるべきと思います。
しかしながら、紆余曲折を経てのアニメ化に際し極大の期待とそれ以上の不安を抱えた10年来のファンである自分にとっては、こういった作り手サイドの細かい配慮や、キャラクターの既知の魅力、関係性の展開の描写ばかりに気を取られてしまう作品であったという点において、何にも捉われず物語にのめり込めるような名作であったとは言い難いです(これは私自身の見方の問題でもあります)。
ただ、これはまだ完結していない現時点の感想ですので、この物語の完結を見たときに自分がどういう感想を持っているかが楽しみでなりません。
だからこそ、ミリオンライブに触れたことのない方にこそ観て欲しいし、その感想が聞きたいとも思えます。ぜひ劇場で、または10月からのテレビ放送で多くの人にこのアニメを見て欲しいと思います。
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