「夢の扉」アイドルマスター ミリオンライブ! 第1幕 tykeさんの映画レビュー(感想・評価)
夢の扉
アイドルに憧れ、アイドルを目指す女の子たちの真っ直ぐな物語です。
普通なら破綻してしまいそうな人数のキャラが登場しますが、緻密な脚本と演出のおかげでアイマスやミリオンを知らない方でも無理なくスッと物語に入り込めると思います。
(先輩13人と後輩39人の女子校クラスや部活動のストーリーなんかを想像してもらうと近いかもしれません)
映像について3DCGを敬遠される方もいるかもしれませんが、手書きアニメと変わらず違和感なく見れます。むしろ3DCGをメインで利用している分、よく動きますし、力を入れるべきカットに作画リソースを集中できているので全体の作画クオリティはトップレベルです。
また、演技の素晴らしさにも注目して欲しいです。デビューから10年間ずっと演じてきた声優さんたちのキャラへの解像度の高さが演技にも現れており、説明なしでの観客のキャラ理解を助けてくれています。普通のアイドルアニメだと経験の浅い新人さんが演じることが多いですが、それとは一線を画した演技が見れるのはこの作品の強みだと思います。
けして人気タイトルという程でもないこの作品に愛情を注ぎ、ファンですら無理だと思っていたことをやってのけた制作スタッフの方々には無限の賛辞を送りたいです。コンテンツが開始してから10年という異例の長期間を待ってのアニメ化でしたが、待ったかいのある素晴らしい映像になっております。
夢を諦めそうな人、諦めたくない人に観てもらいたいです。
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