「歳を重ねる度に響く映画」タイタニック　ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター　花子さんの映画レビュー（感想・評価）

子供の頃からテレビで2〜3回見ましたが、まさか映画館で見れるなんて！
テレビも良かったけど映画館だとこんなに見応えが違うのかと思いました！3時間以上かかる長い映画でしたが、見始めると無駄なシーンが一つもなく時間を忘れる位に入り込めました。

ケイト・ウィンスレットとディカプリオがはもちろん、他の役者さん達も素晴らしかったです。また洗練された衣装やアクセサリーにも惚れ惚れしました。前半の美しい海の夕焼けシーンから一転、後半の事故からのパニックシーンの迫力も凄かったです。20年以上前の映画なのでCGではなく実際の水を使ったのかと思うと監督のこだわりと天才っぷり、スタッフのプロ根性、役者魂に脱帽です。

数ある名シーンの中でも個人的にはローズが乗った時にジャックと見つめ合うシーンが１番好きです。そしてこの時のローズが特に美しい……。

タイタニックが水没する時、主役の二人の傍ら死に直面した時の様々な人間描写が凄まじく、大人になって見ると乗客だけでなく設計士や航海士の方にも感情移入しました。最後まで船に残った船長とアンドリュースさん、自責の年に駆られて自殺をしたマードックさん、最終決断をしたのは船長とは言え無茶なスピードを出すよう指示し氷山激突の原因を作ったにも関わらず、救命ボードに乗ったイズメイ氏。彼のあの時の表情を見ると、きっと生き残ってもこの先罪悪感で生地獄だろうなと思いました。
でも、やはり乗客のお母さんがベッドで子供にお話をするシーンは何度見ても辛いです……。自分達は1等の乗客じゃないからとか、せめて子供達に怖い思いをさせないようにお話を聞かせて最期を過ごそうなど色々悟ったのかなと想像してしまいました。

終盤ジャックが遺した言葉通りに、ローズは生きることを諦めず、自由に幸せな人生を送ったと思わせる写真が救いでした。
最後の亡くなった人達に見守られながらジャックと再会するシーンは特に感動的であのシーンで物語を締めた事が素晴らしい!!美しく完璧な素晴らしい映画だと思います!!