「ずっと薄気味悪い」アンダーカレント　ひとふでさんの映画レビュー（感想・評価）

銭湯を営んでいた夫婦の旦那が失踪。手伝いにきた優秀だが寡黙な謎の男。一癖ありそうな友達。その友達から紹介された胡散臭い探偵。
キャストがみんな何か怪しい気がして、序盤から疑心暗鬼に…(笑)　監督の罠！？
水に沈む映像が繰り返し流れて、何かずっと薄気味悪い。
テーマだったり、話の流れが若干「ある男」に似てる気がする。

繰り返し流れる水中の映像や、旦那に関する部分は決着するものの、全部スッキリ終わるわけではないので好みは分かれそう。
みんな何か達観していて、衝撃的なことがあっても割と淡々と進む。
セリフも多くないので、登場人物の心情を推し量る必要あり。
最後まで「人を分かるとはどういうことか」という探偵の言葉がつきまとう。

個人的にはもう少し具体的なエンディングが良かったかなー
余韻とか、説明のない部分を想像するのが好きな人にはオススメ。