「人は嘘をつくものと構えたい」アンダーカレント カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
人は嘘をつくものと構えたい
自分の身を守るために真面目を装い、
実は本当のことを何も言わずに、
素知らぬ顔して接している。
本当のことを記憶の外に追い遣っても、
時の流れで860億の脳細胞から消すことはできない。
いや、本当のことって言えないものなのだ。
自分の意思や想いとは違い、
一瞬に1本の赤いあや取り紐が、
忘却を崩壊させたように主人公かなえの人格が瓦解した。
人間はミスする動物だ。
いつ、どこで、誰に、告白、懺悔が出るだろうか?
最高のラストのその先は、
視聴に余韻として、
次のセクションを想像の余白たして与えてくれた。
君なら、どうする?
さて、
静謐な作品の割にセリフ録音が表に出てきて耳障りなのはアレへの忖度のせいだろうか。
エンディングロールを見ていて気になった⁈
(^_^)
フランスを中心に海外でも人気を誇る豊田徹也の長編コミック「アンダーカレント」を実写映画化したヒューマンドラマ。
かなえは家業の銭湯を継ぎ、夫・悟とともに幸せな日々を送っていた。
ところがある日、悟が突然失踪してしまう。
かなえは途方に暮れながらも、一時休業していた銭湯の営業をどうにか再開させる。
数日後、堀と名乗る謎の男が銭湯組合の紹介を通じて現れ、ある手違いから住み込みで働くことに。
かなえは友人に紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに悟の行方を捜しながら、堀との奇妙な共同生活の中で穏やかな日常を取り戻していくが……。
(^_^)
謎の男・堀を井浦新、探偵・山崎をリリー・フランキー、失踪した夫・悟を永山瑛太が演じる。「愛がなんだ」の澤井香織が今泉監督とともに脚本を手がけた。
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