「後ろめたさ」赦し Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
後ろめたさ
7年前同級生に17歳の娘を殺された元夫婦が、殺人罪で服役中の犯人の再審理の知らせを受けて巻き起こる話。
懲役20年の判決は厳し過ぎるとして、そういう活動をしている弁護士の働きにより始まった再審理によって、被害者の両親が一旦は終わったものとなっていた過去に引き戻されていくというストーリー。
判決については一応納得しているものの酒浸りになり今なお立ち直れていない父親と、1度は沈んだけれど再婚をし新たな生活を歩き始めた母親の機微、そして加害者女性の心情をを主に見せていく物語で、現夫への去勢の張り方というか言い分と言うか、そんなものをみるに母親はかなり流され易いのかなと。他にも…ねぇ。
そして父親は判り易く落ちぶれていて、この人の変化がちょっとあまりにも急展開過ぎる様な…。
公判で証人として受ける質問や聞かされる証言の残酷さとそれらが与える心境への影響等非常に重く辛く悲しくとても良かった。
ただ、結構早い段階から酌量されるべき情状がみえるし、逆に何でこんなに重かった?と、7年前の審理がどんだけ適当だったのよ!?という思いがついて回ってしまったのが残念だった。
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