「再体験渚園」浜田省吾「A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988」 またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
再体験渚園
あの日、そこにいた。プロモーター「サンデーフォーク」の会員だった同僚に申し込んでもらったこと、一緒に見に行った人のこと、現地で会った友人のことなど、数々の付帯する記憶が蘇る。まだ30代のハマショーが一人で背負う野外コンサートは映像の通りa place in the sunで始まった。
当時は単に野外イベントに参加しただけの記憶だったが、歳を経てその準備の大変さなどにようやく思い至る。特にバリライトも一般化されていなかったのか、イントレの上に照明担当が何十人も座っている様は現場では目に入らなかった。
様々な名曲の連打の中で当時一番印象に残っていたのは、「僕と彼女と週末に」。この映画ではあまりはっきりわからないかもしれないが、歌の後半、バックのイントレが左右に分かれて後ろから原発をイメージした白い円筒が現れた。たった数分間のこの演出のためにこそ、巨大なイントレを可動させるセットが組まれたのだ。
声出しははばかられる環境だったが、後半は無声で歌い静かにリズムを取っていた。劇場でこの映像を見ることができて幸福だ。
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クルフさんのコメント
2023年5月21日
今日やっと観てきました。
撮影のための飛行船を見上げた記憶も懐かしい。
あの頃こんな凄いライブに行っていたのかと、改めて思いを噛み締めました。
イントレの鋳物の車輪がリハで割れて急遽取り替えたと聞いた覚えがあります。
渚園は今では多くのライブが行われてますが、浜田が最初だったのではなかったかな。
映画館ならではの大きなスクリーンと大音響に感謝!