「台湾風味が口に合う」罪の後 ASHさんの映画レビュー(感想・評価)
台湾風味が口に合う
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MLBにスカウトされていた高卒ルーキーが、社長令嬢の恋人を殺した廉で逮捕され刑務所入りしていた。 彼が、最愛の妻(ニュースキャスター)を病気で亡くしたあと、娘と二人暮らしで、仕事もうまくいっていないネット系ジャーナリストの取材のタイミングを利用して脱獄する。犯人の青年の無実を信じたジャーナリストは、自らのサイトの人気獲得と、ジャーナリストとしての復権という野心もあり、冤罪について報道を始めるというストーリーである。
韓国映画を見る時によく感じる胃もたれ感はない。そのあたりはなんとなく感覚の近さがあるのかもしれない。ともすれば、狭量で図式的な国民比較に陥る可能性のある発言なので気を付けたいが、味わいは薄味ながらピリッと塩気が効いていてちょうどよい加減だった。
物語に破綻もなく、過度な善悪の誇張もなく、その意味で紋切り型の勧善懲悪的バカ映画にもならず、とてもよくできた娯楽映画だった。
悲情城市とか、牯嶺街少年殺人事件 とか映画史に残る名作映画も好きだけど、台湾のエンタテインメント映画の風味も口に合うなあ。
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