大雪海のカイナ ほしのけんじゃのレビュー・感想・評価
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メカも衣装も建物もデザインが良いし、脚本も悪くない。ちょっとゆるめの雰囲気が気に入るかどうかで評価が変わりそう。ジブリと似ているところはあるけど、比較するのは酷だと思う
主人公のカイナの、肩の力が抜けた感じは悪くない。主役としては珍しい設定。映画全体がフワッとしていて、やさしくゆるやかな印象になっている。(これを良しとするかどうかで、この作品への評価が決まりそう)
メカや小物のデザインも悪くないし、街や建物、衣装のデザインもよくできていると思う。カイナのモコモコしていて動きにくそうな衣装は、独特で、他では見ないので、おもしろいと思った。
プロット・脚本は、「惑星の運命」という大きな問題を扱いながらも、辻褄は合っているように見え、うまいと思った。確かに「腐海」と似ているので、比較される。ヤマ場のセリフも「バルス!」と比較されるだろう。なので、どうしても「ジブリよりも劣る」と評価されてしまうが、まあそれはしかたない。
主人公カイナを筆頭に、ほとんどのキャラクターが軽いと思った。重みを感じるのは、ビョウザンの母くらいか。表情の演技とか、間とかタメがもっと必要だったのではないか。
リリハが「また、みんなを巻きこんじゃったのかな?」と悩むシーンは、「そういう気遣いのできる優しい娘だよ」ということかもしれない。でも、ちょっと鼻で笑ってしまった。そんなことでは王女らしくないし、中心キャラクターとしての魅力に欠けると思った。
【滅びゆく世界の謎を追う、ポスト・アポカリプスファンタジー。今作は令和版”未来少年コナン”でもある。】
■雪海に沈む滅亡寸前の世界で暮らしていた少年・カイナと雪海の王女・リリハ。
2人は水を求め水源となる大軌道樹へ向かうが、そこにはビョウザンが率いる独裁国家・プラナトがあった。
2人は、人類のために大軌道樹を破壊しようとするビョウザンを止めようとするが、権力欲に囚われた彼は二人の前に立ちふさがるのである。
◆感想
・今作はテレビアニメの劇場版であるそうで、最初は登場人物の関係性など、良く分からずに鑑賞。
だが、観ていれば今作が”ポスト・アポカリプスファンタジー”である事は分かる。
・そして、少年・カイナと雪海の王女・リリハが、ビョウザンを倒し、大軌道樹を切り倒した後の展開は、”未来少年コナン”そのものである。
<今作は、滅びゆく世界の謎を追う、ポスト・アポカリプスファンタジーであり、令和版”未来少年コナン”でもある。>
オマージュって
TV版見ずに見ました。
昔見た龍の歯医者ぽい感じなのかなと楽しみに見てみると、ナウシカとラピュタだった。
見終わって他の方のレビューも見ましたが、私はもっとオリジナリティが必要と感じた側です。
まるっきり新しいストーリーを考えだすのは難しいし、過去の作品やお気に入りの影響が出る(それを参考にしたりする)のも仕方がないことと思っていますが、ここまで同じなのはどうなのかなと。
カッコいいシーンでもアレと同じだし、印象に残るシーンとかストーリー上、大事な部分だけはご自身で考え絞り出したもので勝負しないと。
なんでもオマージュと言えば済まされる訳ではないし。
例えばナウシカをベースに作り直した作品と謳っているなら良いと思うのですけど。
世界観やメカとかのデザイン、ところどころ細かな設定もよかったのですが、、、でもそれも気になる点がちょこちょこあるなぁ。
ちょっと厳しい採点ですが、もっといい映画になったはずという感じもしてレビュー投稿しました。
制作者の熱量を感じなない凡作の極み。
令和のナウシカ
面白かったです。画面が綺麗でした。
東亜重工版ナウシカ
率直な感想はレビュータイトル通りです。
サブスクで前ストーリーを配信している(自宅にはテレビないです)のは、知っていたのですが、本作を観てから決めようとは思ってました。なので、なんの前知識もない段階で鑑賞。
・弐瓶勉がナウシカをやってみました。以上
・なかなかに不思議な世界観、環境設定が面白かったし、すんなり入れた。
・チネチッタの8番ホール、LIVE ZOUNDで観ましたが、音の作り方が最悪。中高音~高音域がザラザラ、キンキンで耳障り。音響監督さんが設定されたようですが、大失敗です。雪の海という音を吸収する環境のハズなのに全く逆の設定は狙ったのか、どうなのか。
ということで、前ストーリーをゆるゆると鑑賞しています。前段階を知らなくてもすっと入れましたが、観ておいた方がより自然に頭に入ってくると思います。
面白い
テレビ版を知らずに観ました
通りで唐突に話が始まるなあと思いました。
どこかで東亜重工が出るのかな?と思ったら期待を裏切りませんでした。
人形の国の連載があわてて畳まれたのはこの企画のためなんでしたかね。
遅まきながらテレビ版観ます。
しかしこの星を満たす泡はエナで、大樹は優しめのガウナで建設者は惑星改造用土木型の衛人なんですかね?
妄想掻き立てられます。
ジブリに似ている的な批判は気にしなくて良い。とても面白かった
テレビシリーズの続きが描かれ、きちんと完結します。
ですからテレビシリーズを未視聴の人はこちらを先に見てから鑑賞が必要です。
感想を言うと、とても面白かった。
レビューの中にはラピュタ、ジブリに似ている等の、批判的なレビューがあるようですが、気にしなくて良いと思います。
私もこれらの批判的なレビュータイトルを読んで(さすがにレビュー詳細は見ませんでしたが)、不安になりながら見に行ったのですが、実際に見たところ「え?!、十分面白いじゃん!なんで批判されるの?」と思いました。
クライマックスシーンで見た目的に多少似ている部分があると言えばありますが、それも「弐瓶ワールド」に受け継がれる特長、東亜重工のテクノロジーの結集であり、「やっぱ東亜重工スゲーな!」と感嘆しました。
弐瓶ファンにはたまらん展開でした。
製作のポリゴンピクチャーズはやっぱり素晴らしいです。
最近は全編CGアニメも増えてきましたが、モーションキャプチャーを使わずに人間の動きが全く違和感なく動かせているのは、日本ではポリゴンピクチャーズのみではないかと思います。
他のCGアニメ会社では、人間の動きに何か違和感を感じます。
そういう面も含めて映画館に行って良かった!と思える映画でした。
ベタな展開だけど好き、フォントが嫌い
高橋李依が良かった
面白い設定ではあるが既視感がすごい…
テレビアニメの完結編なので先にテレビ版の視聴推奨。
設定は面白いところもあるのだが、既存の作品を彷彿とさせるところが多い。
ナウシカ、メイドインアビス、ワンピース、バイオハザード、ラピュタ…
もうちょっと独自性は出せなかったか。オマージュでも目新しさが足りないのはマイナス要素。
登場する生物の種類も少なく、上に挙げた作品のような生態系の壮大さ、世界観の深遠さも感じられず…
テレビ版の話になるが、天膜を旅する話にした方が独特の世界観が生きたのでは。
設定のチグハグ感も気になる。
水不足という設定だが雪、海が当たり前に出てくる。普通の海とは違って人が浮かばないので水とは違うのだろうが、口に含んでも問題ないようだし渇きを感じない。
何かあるっぽい匂いを漂わせていたリリハのネックレスもあやふやなまま。
チェックシステムはあれだけ高度なことができるなら問いかけるぐらいするような…?
ストーリー自体はサクサク進むし、悪役も割と話を聞いてくれるし(笑)、終盤は熱くなる展開ではあります。
あと3倍ぐらい世界観とカイナのキャラを煮詰めたら傑作になったと思う。
最後、雪海馬はどうなったのだろう…?
テレビアニメからの映画
この世界観の発想が秀逸
テレビアニメ「大雪海のカイナ」の劇場版。公開から遅れること1週間、やっとアマプラで全11話を視聴し、鑑賞してきました。先にテレビアニメを観ておいて本当によかったです。
ストーリーは、一面が雪に覆われた雪海で暮らす人々が、天に届く大木である軌道樹の根元にある水源を求めて争う惑星で、軌道樹の上に広がる地・天膜に暮らす少年カイナとアトランド国王女リリハが、その問題の解決につながると思われる大軌道樹を目ざすが、そこにはハイテク機器を駆使する国家プラナトが存在しており、その指導者であるビョウザンと対峙する中で、この星の秘密が明らかになっていくというもの。
テレビアニメ視聴を前提とした、一切の説明のない開幕には潔さを感じます。ストーリー的にも完全な地続きで、というより本作をもって完結という構成です。そのため、テレビアニメからのファンには、この世界の秘密があらかたわかり、ストーリーの決着を見届けることのできる納得の展開です。しかし、初見のかたには、しだいに理解できるとはいえ、なかなか厳しいスタートでしょう。
それにしてもこの世界観の発想がすばらしいです。大雪海と軌道樹の関連、そこで暮らす人々とさまざまな虫、さらに先人の残した文明の遺物が絡み、SFファンタジーアドベンチャーとして魅力的な物語を構築しています。これをポリゴン・ピクチュアズのお家芸であるCGを駆使して圧倒的なスケール感で描き出している点も、本作の見どころの一つとなっています。クライマックスは、スピーディーなカメラワークと相まってさらに盛り上がります。
ただ、テレビアニメのゆったり展開と比べると、本作はやや駆け足だったため、少々あっさりした印象を受けます。もう少しカイナやリリハに感情移入できるとよかったです。また、先人がこの地を訪れた意図や衰退した経緯、その遺物の継承、オリノガとアメロテの関係など、気になる点もそれなりに残っています。できれば、エピソードゼロ的なものやスピンオフなんかで描いてくれるとうれしいです。
キャストは、細谷佳正さん、高橋李依さん、村瀬歩さん、小西克幸さん、坂本真綾さんらテレビアニメCVに加え、新キャラ・ビョウザン役で花江夏樹さんが参加しています。一流声優を並べた盤石の布陣です。
ラピュタとナウシカを足して3くらいで割った薄いジブリ感。
レビューの題名は嫌味っぽくて申し訳ないですが、これは単なる模倣じゃなく、あくまでオマージュとして捉えておきたい秀作です。
でっかい木とか巨神兵的なロボとか眼鏡?の悪役とか・・・数えればキリがないくらいラピュタ、ナウシカとの類似点はあります。あまり詳細書くとネタバレしそうですね。
ただ総じて東亜重工?をはじめとする科学技術を否定しない・・つまりエセエコロジーを推奨しない部分はむしろアンチテーゼ的でオリジナリティ抜群です!弐瓶勉先生最高!
また女性が強く優しくそして何より美しく、活劇的に大活躍ってだけで日本のアニメの素晴らしさを誇示している様です。
SFとしての着地点も説得力あってなかなか読後感良かったですね。
そこまで期待してませんでしたけど、爽快感もあってTVシリーズを拒絶しなかった方には是非、おすすめしたい作品です。
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