「メカも衣装も建物もデザインが良いし、脚本も悪くない。ちょっとゆるめの雰囲気が気に入るかどうかで評価が変わりそう。ジブリと似ているところはあるけど、比較するのは酷だと思う」大雪海のカイナ ほしのけんじゃ p.f.nagaさんの映画レビュー(感想・評価)
メカも衣装も建物もデザインが良いし、脚本も悪くない。ちょっとゆるめの雰囲気が気に入るかどうかで評価が変わりそう。ジブリと似ているところはあるけど、比較するのは酷だと思う
主人公のカイナの、肩の力が抜けた感じは悪くない。主役としては珍しい設定。映画全体がフワッとしていて、やさしくゆるやかな印象になっている。(これを良しとするかどうかで、この作品への評価が決まりそう)
メカや小物のデザインも悪くないし、街や建物、衣装のデザインもよくできていると思う。カイナのモコモコしていて動きにくそうな衣装は、独特で、他では見ないので、おもしろいと思った。
プロット・脚本は、「惑星の運命」という大きな問題を扱いながらも、辻褄は合っているように見え、うまいと思った。確かに「腐海」と似ているので、比較される。ヤマ場のセリフも「バルス!」と比較されるだろう。なので、どうしても「ジブリよりも劣る」と評価されてしまうが、まあそれはしかたない。
主人公カイナを筆頭に、ほとんどのキャラクターが軽いと思った。重みを感じるのは、ビョウザンの母くらいか。表情の演技とか、間とかタメがもっと必要だったのではないか。
リリハが「また、みんなを巻きこんじゃったのかな?」と悩むシーンは、「そういう気遣いのできる優しい娘だよ」ということかもしれない。でも、ちょっと鼻で笑ってしまった。そんなことでは王女らしくないし、中心キャラクターとしての魅力に欠けると思った。
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