「アイドル映画の未来に期待が持てます。」劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD ちきちきさんの映画レビュー(感想・評価)
アイドル映画の未来に期待が持てます。
本作はリアルライブ風との宣伝で興行収入の伸びもよかったため、7月に見に行きました。その後インターネットにて、気になったアイドルの細かい所作の情報を手に入れては何度か足を運んで見ました。土日は入場特典があるようで、満席でしたので平日に。
アイドリッシュセブンというアイドルコンテンツがあるということは知っていましたが、詳しくは知らない状態で臨みました。
映画内容は確かに1つのライブで構成されており、MCから曲入り、次のユニットへの引き継ぎなどの大まかな流れが統一されています。
各ユニット名はMCにて紹介があり、アイドルの名前は幕間にモニター映像として映し出されます。
アイドルの名前紹介がないとの口コミもありましたが、あの大人数に1人ずつ自己紹介された所で覚えられないので、ユニット名や見た目の特徴から後で調べるというほうが利口かと思います。
キャラの名前覚えるぞ!という気持ちであの大量のアイドルが掲載されている広告の映画に行く人は多くは無いと思いますので。
ライブ演出の使い方はもっと工夫があってもいいかも(最近流行りのサインボールを観客に投げるとか、ステージ上で楽器の演奏等挙げればいくらでもありますが)と思いましたが、最後の曲で16人の3DCGをみたら、あぁここに力を注いだんだなとわかりました。
本作は字幕上映やドルビーシネマ、4DX等、通常上映、応援上映以外にも様々な形式が用意されており、客層としても幅広く受け入れられやすいのかなと思いました。
アイドルライブでは女性、男性向けにファンサービスをするなどもあるのかもしれませんが、敢えてこの映画ではどちらにも寄らないところも客層を絞らないという点で評価できます。
新規参入?のファンが増えたのではないでしょうか。
曲によっては涙を誘う場面や、一緒に楽しもうとクラップを煽ってくれる場面もあり、90分映画のライブにしては満足感があるなと思いました。
通常ライブは3時間ほどかかりますし、それを半分でまとめるのは全てにおいて技巧がいるはずです。
本作に限らず、アイドル映画は毎回新しい刺激をもらいます。今回も今後のアイドル映画に期待を持たせてくれる作品でした。